前回の記事では、大きな地震が発生した時、我が家の五猫をどうやって避難させるのかを具体的に考えました。
現在一緒に暮らしている長ニャン坊クロ、三ニャン坊さんた、四ニャン坊たかんぼ、五ニャン娘みゃあ。
そして、2023年9月2日に虹の橋を渡った次ニャン坊チビの遺骨と遺影。
我が家にとっては今も五猫なので、全員一緒に避難することを前提にしています。
避難方法については、こちらの記事にまとめました。
ところが、避難方法を決めたことで、次の問題が見えてきました。
無事に家から連れ出した後、猫たちはどうやって生活するのか。
そこで今回は、猫用の防災グッズについて本気で考えてみることにしました。
猫を連れ出せても防災は終わりではない
我が家には、ペットカート2台、通常のキャリーバッグ2個、リュックタイプのキャリーバッグ1個があります。
そのため、猫たちを自宅から連れ出す手段については、ある程度準備できています。
しかし、避難した後には、当然いつもの生活環境はありません。
フードはどうするのか。
水はどうするのか。
トイレは?
猫砂は?
ウンチや使用済みの猫砂はどう処理する?
もしケガをしたら?
考え始めると、キャリーだけではまったく足りないことが分かります。
そこで、まず市販されている「猫用防災セット」を用意しておくことを考えました。
気になったのがアイリスオーヤマの猫用防災セット
私が最初に気になったのが、アイリスオーヤマから販売されている「猫用 ペット用防災セット 15点セット PBSN-15」です。
セットには、次のようなものが入っています。
- ショルダーバッグ
- ディッシュ×2
- アルミシート
- おそうじシート10枚
- 折りたたみトイレ
- 猫砂用スコップ
- 防臭袋20枚
- 迷子札
- 首輪
- 猫ネット
- 自着性テープ
- タオル
- ガーゼ素材のハンカチ
- テープ
- 防災手帳
折りたたみトイレや猫砂用スコップ、防臭袋など、自分で一つずつ揃えようとすると忘れてしまいそうな用品までセットになっています。
「とりあえず猫の防災用品を準備する」という最初の一歩としては、こうしたセット商品は便利そうです。
ただ、商品内容を見ていて気になることもありました。
五猫だから防災セットも5個必要?
我が家は五猫です。
では単純に、猫用防災セットも5個必要なのでしょうか。
最初はそう考えました。
しかし、セット内容を一つずつ確認してみると、「五猫だから5セット」という考え方ではないように思えてきました。
例えば、猫砂用スコップ。
これを四猫分4本持って避難する必要性は、それほど高くないと思います。
テープや防災手帳なども同様です。
一方で、迷子札や首輪など、猫ごとに準備しておきたいものもあります。
つまり、
「共用できるもの」と「一猫ずつ必要なもの」を分けて考える必要がある。
ということです。
現在一緒に暮らしているのは四猫
ここでもう一つ整理しておかなければならないことがあります。
我が家では今でも「五猫」と表現していますが、現在一緒に生活している猫は四猫です。
- クロ
- さんた
- たかんぼ
- みゃあ
チビは遺骨と遺影を一緒に連れて避難しますが、当然、チビのフードや水、トイレ用品は必要ありません。
そのため、避難後の生活用品について考える場合には、四猫分を基準に考えることになります。
四猫でも共用できそうな防災用品
市販の防災セットの中身を見ながら、我が家の場合に共用できそうなものを考えてみました。
- 猫砂用スコップ
- おそうじシート
- 防臭袋
- 自着性テープ
- タオル
- ハンカチ
- テープ
- 防災手帳
もちろん数量については余裕を持つ必要があります。
特に防臭袋やおそうじシートなどの消耗品は、一つあれば十分という意味ではありません。
ただ、同じ防災セットを四つ購入して、それぞれに同じスコップやテープを入れて持ち出すより、必要数量を考えて追加した方が荷物を減らせそうです。
一猫ずつ考えておきたいものもある
逆に、一猫ごとに準備しておいた方が良いと思うものもあります。
代表的なのが迷子対策です。
災害時には、普段とはまったく違う環境に猫を連れ出すことになります。
万が一キャリーから飛び出してしまった場合を考えると、猫それぞれを識別できる準備は必要だと思います。
我が家の場合なら、クロ、さんた、たかんぼ、みゃあ、それぞれについて、
- 最近の写真
- 名前
- 性別
- 年齢
- 毛色や特徴
- 飼い主の連絡先
- かかりつけの動物病院
- 服用中の薬があればその情報
などをまとめておくことも必要だと感じています。
スマートフォンに入れておくだけでなく、停電やバッテリー切れなども考えて、紙でも準備しておいた方が良さそうです。
折りたたみトイレは1個で足りるのか?
そして、多頭飼いの我が家で特に気になったのがトイレです。
市販の防災セットには折りたたみトイレが1個入っています。
一猫なら1個でも対応できるかもしれません。
しかし我が家は四猫。
普段の我が家では、五猫に対して複数のトイレを設置して生活してきました。
その猫たちに、避難した途端、四猫で一つのトイレを使ってもらう。
これは少し無理があるのではないかと思っています。
もちろん災害時なので普段と同じ環境を再現することはできません。
それでも、折りたたみトイレは最低でも2個程度用意しておいた方が良いのではないかと、現時点では考えています。
そして防災セットにはフードと水が入っていない
これは非常に重要だと思いました。
今回確認した猫用防災セットには、非常食と水は含まれていません。
つまり、猫用防災セットを購入して玄関に置いただけでは、猫の防災準備は完成しません。
むしろ猫にとって最も重要ともいえる、
- 普段食べているフード
- 飲料水
- 猫砂
などは、自分たちで別に準備する必要があります。
特にフードについては、災害時だからといって突然知らない非常食を与えて、四猫全員が食べてくれるとは限りません。
我が家の場合には、普段食べているフードを少し多めに保管し、古いものから使用して補充していく方法の方が現実的ではないかと考えています。
ショルダーバッグは我が家の避難方法には合わない
もう一つ、今回の商品を見て気になったのがバッグです。
アイリスオーヤマの猫用防災セットは、ショルダーバッグに防災用品が入っています。
商品として問題があるという意味ではありません。
ただ、我が家の避難方法にはショルダーバッグは合わないと思っています。
前回決めた避難シミュレーションでは、私と妻がペットカートを1台ずつ担当します。
さらに私は、さんたを入れたリュックタイプのキャリーバッグを背負います。
その状態で、さらに猫用防災用品のショルダーバッグを持つのは、できるだけ避けたいところです。
そこで考えているのが、猫用防災グッズをペットカートの下段収納に入れてしまう方法です。
バッグそのものを使うことにこだわらず、中身を我が家の避難方法に合わせて収納する。
その方が現実的だと考えています。
猫用防災セットは「完成品」ではなく「土台」と考える
ここまで調べてみて、私の中で猫用防災セットに対する考え方が少し変わりました。
「これを買えば猫の防災は完成」ではない。
そう考えた方が良さそうです。
折りたたみトイレ、スコップ、防臭袋、猫ネット、迷子札、応急処置用品などを一度に揃えられるのは便利です。
その一方で、猫の数、普段使用しているフード、トイレ環境、避難方法などは家庭によって違います。
我が家なら、
- 四猫分のフード
- 四猫分の水
- 猫砂
- 追加の折りたたみトイレ
- 四猫それぞれの識別情報
- 必要に応じた薬
などを追加する必要があります。
市販の防災セットを「最低限必要なものを揃えるための土台」として使い、足りないものを追加していく。
これが我が家には合っているように思います。
結論|我が家は猫用防災セットを5個買う必要はないと考えています
今回、市販されている猫用防災セットの中身を一つずつ確認してみました。
その結果、現時点での私の結論は、
五猫だからといって、同じ猫用防災セットを5個購入する必要はない。
です。
現在生活しているのは四猫ですし、防災用品には共用できるものがたくさんあります。
同じものを四つ揃えるより、必要なものを必要な数量だけ準備した方が、避難時の荷物も減らせます。
ただし、これで我が家の猫用防災用品が決まったわけではありません。
今回調べてみて、むしろ新しい疑問が出てきました。
四猫との避難生活には、具体的に何を、どれだけ準備しておけばいいのか。
フードは何日分?
水はどれくらい?
猫砂は?
折りたたみトイレは本当に2個で足りる?
次は、市販のセット商品という枠から離れて、我が家の四猫に本当に必要な防災用品を一つずつ整理してみようと思います。



コメント