大きな地震が発生した時、我が家の五猫をどうやって避難させるのか。
このことをきっかけに、我が家の猫防災について本気で考え始めました。
第1回では、2台のペットカートとキャリーバッグを使って、誰がどの猫を連れて避難するのかをシミュレーションしました。
第2回では、市販されている猫用防災セットについて調べ、五猫だからといって同じ防災セットを5個購入する必要はないのではないか、というところまで考えました。
そして今回は、さらに一歩進めます。
実際に我が家の五猫と避難するなら、何を準備しておけばいいのか。
市販の「○点セット」という枠から離れて、我が家に本当に必要なものを一つずつ考えてみました。
防災用品を考えるのは現在一緒に暮らしている五猫分
我が家では今でも「五猫」と表現しています。
長ニャン坊クロ、次ニャン坊チビ、三ニャン坊さんた、四ニャン坊たかんぼ、五ニャン娘みゃあ。
チビは2023年9月2日に虹の橋を渡りましたが、我が家にとっては今も大切な五猫の一猫です。
災害時には、チビの遺骨と遺影もクロのペットカートに入れて一緒に避難することを想定しています。
ただし、避難後にフード、水、トイレなどが必要なのは、現在一緒に暮らしている、
- クロ
- チビ
- さんた
- たかんぼ
- みゃあ
の五猫です。
そのため、今回の防災用品は五猫が避難先で生活することを基準に考えます。
① 普段食べているフード
まず絶対に必要なのがフードです。
災害用だからといって、普段食べていない非常食だけを準備することには少し不安があります。
ただでさえ普段とは違う場所へ避難して、猫たちは大きなストレスを感じるはずです。
そこでさらに、
「今日からこのフードを食べてね」
と普段と違うものを出しても、食べてくれるとは限りません。
我が家では猫によって食べ物の好みも違います。
そのため、非常時専用のフードだけを別に保管するのではなく、普段食べているフードを多めに購入しておき、古いものから使って補充するローリングストックが現実的だと考えています。
最低限の備蓄から始め、最終的には余裕を持った日数分を確保しておきたいところです。
② 五猫が飲むための水
フードと同じくらい重要なのが水です。
人間用の飲料水を準備する必要がありますが、当然、五猫が飲む水も必要です。
災害によって断水すれば、いつものように水道から猫の器へ水を入れることはできません。
特に我が家は五猫なので、一猫だけの場合より必要量も多くなります。
ここについては、普段五猫がどの程度水を飲んでいるのかも確認しながら、余裕を持った量を備蓄する必要があると考えています。
「人間用の水を準備したから大丈夫」ではなく、猫が使う分も含めて備蓄量を考える。
これは忘れないようにしたいと思います。
③ 折りたたみトイレは最低2個を想定
第2回の記事でも気になったのが、避難時の猫トイレです。
市販の猫用防災セットには、折りたたみ式の簡易トイレが入っている商品があります。
問題は個数です。
我が家は現在五猫。
普段から複数のトイレを使って生活している猫たちに、避難した途端、五猫で一つのトイレを使ってもらうのは少し厳しいのではないかと思っています。
もちろん、避難生活では自宅とまったく同じ環境を作ることはできません。
それでも現時点では、折りたたみトイレを最低2個は準備しておきたいと考えています。
④ 普段使用している猫砂
トイレだけあっても、猫砂がなければ使えません。
ここでも私は、できるだけ普段使っているものを準備しておきたいと思っています。
避難先という知らない場所。
知らない音。
知らないニオイ。
その環境で、トイレまで普段とまったく違うものになれば、猫が使ってくれない可能性も考えなければなりません。
持ち運べる重量との兼ね合いはありますが、普段使用している猫砂を防災用として確保しておくつもりです。
⑤ 防臭袋とゴミ袋
猫がウンチやオシッコをすれば、当然その処理が必要になります。
自宅ならすぐにゴミとして処理できますが、避難生活ではそうはいかない可能性があります。
特に多頭飼いでは、一日に出る排泄物の量も増えます。
そのため、
- ウンチを入れる防臭袋
- 使用済み猫砂をまとめる袋
- 大きめのゴミ袋
は準備しておきたいと思います。
これは数枚ではなく、消耗品としてある程度余裕を持って準備する必要がありそうです。
⑥ フードと水を入れる器
避難先でフードと水を与えるための器も必要です。
普段使用している猫壱の脚付フードボウルなどを、そのまま避難時に持ち出すのは現実的ではありません。
割れる可能性もありますし、荷物にもなります。
防災用には、軽くて割れにくく、収納時に場所を取らない器を準備しておく方が良さそうです。
折りたたみ式の食器なども候補として考えています。
⑦ 猫それぞれの迷子対策
私が特に怖いと思っているのが、避難中の脱走です。
普段おとなしい猫でも、大きな地震や知らない場所ではどんな行動をするか分かりません。
キャリーを開けた瞬間に飛び出してしまう可能性もあります。
そのため、クロ、さんた、たかんぼ、みゃあ、それぞれについて、個体を確認できる情報を準備しておきたいと思います。
- 最近撮影した全身写真
- 顔が分かる写真
- 名前
- 性別
- 年齢
- 毛色
- 身体的な特徴
- 飼い主の連絡先
- かかりつけ動物病院
スマートフォンには大量の猫写真があります。
ただ、災害時にスマートフォンが使える保証はありません。
そこで、必要な情報については紙でも防災用品の中に入れておくことを考えています。
⑧ 猫ネットなどの脱走対策用品
避難先では、キャリーから猫を出さなければならない場面があるかもしれません。
その時に何も対策せずキャリーを開けるのは怖いところです。
猫用防災セットの中には、猫を入れられるネットが含まれている商品もあります。
普段使用する機会はほとんどなくても、非常時には役立つ可能性があります。
首輪、迷子札、ネットなど、複数の方法で脱走・迷子対策を考えておきたいと思います。
⑨ タオル・ウェットシートなどの衛生用品
タオルも何枚か準備しておきたい用品です。
身体が濡れたり汚れたりした時だけでなく、キャリーの中に敷いたり、猫を包んだり、目隠しとして使ったりと、いろいろな用途に使えます。
さらに、ウェットシートやティッシュなども必要でしょう。
普段ならすぐに水道で洗えることでも、断水していれば同じようにはできません。
人間用とは別に、猫に使う衛生用品も準備しておこうと思います。
⑩ 薬と健康情報
これは猫の年齢が上がるほど重要になると感じています。
災害が発生したからといって、猫の治療や投薬が不要になるわけではありません。
日常的に薬を使用するようになった場合には、その薬をすぐ持ち出せるようにしておく必要があります。
また、
- 持病
- 服用している薬
- アレルギー
- 過去の大きな病気
- かかりつけ動物病院
なども、猫ごとに整理しておいた方が良いと思います。
災害時に、いつもの動物病院へ行けるとは限らないからです。
すべてをリュックに入れて逃げるのは無理
ここまで必要なものを書き出してみて、一つ分かったことがあります。
全部を人間が背負って避難するのは無理です。
我が家の避難シミュレーションでは、私と妻がペットカートを1台ずつ担当します。
さらに私は、さんたの入ったリュックタイプのキャリーバッグを背負います。
妻には人間用の防災リュックを背負ってもらう予定です。
これだけでも相当な荷物になります。
そこで猫用防災用品については、ペットカートの下段収納を最大限利用する予定です。
フード、水、猫砂など重量のあるものをどこまで積めるのかについては、実際に準備して確認する必要があります。
「持ち出すもの」と「自宅に備蓄するもの」を分ける
さらに考えてみると、防災用品すべてを避難時に持ち出す必要もありません。
例えば大量の水や猫砂を、一度に全部持って逃げることは現実的ではありません。
そこで我が家では、防災用品を大きく二つに分けて考えようと思います。
すぐに持ち出すもの
- 猫のフード
- 猫の飲料水
- 折りたたみトイレ
- 最低限の猫砂
- 防臭袋
- 食器
- タオル
- 脱走対策用品
- 猫の個体情報
- 必要な薬
自宅に備蓄しておくもの
- 追加のフード
- 追加の飲料水
- 猫砂
- 防臭袋・ゴミ袋
- その他の消耗品
自宅が安全で在宅避難できる場合には、備蓄品をそのまま使えます。
逆に自宅から避難しなければならない場合には、まず最低限の持ち出し用品を持って猫たちと安全な場所へ移動する。
「全部持って逃げる」のではなく、「まず命を守るために必要なものを持つ」。
この考え方で準備した方が現実的だと思っています。
我が家でこれから準備する猫用防災用品
今回整理してみて、我が家で準備するものがかなり具体的になりました。
- 普段食べているフードの備蓄
- 五猫分の飲料水
- 折りたたみトイレ最低2個
- 普段使用している猫砂
- 猫砂用スコップ
- 防臭袋・ゴミ袋
- 軽量なフード・水用食器
- 五猫それぞれの迷子対策
- 猫ネットなどの脱走対策用品
- タオル・衛生用品
- 薬・健康情報
これらをすべて一から購入するのではなく、第2回で調べた市販の猫用防災セットに入っているものは活用し、足りないものを追加する予定です。
まとめ|防災セットを買うことより「我が家に何が必要か」を考えることが大切だった
最初は、
「猫用防災セットを買っておけばいいのでは?」
というところから始まりました。
しかし、実際に五猫との避難生活を想像してみると、それだけでは足りませんでした。
猫の数も違えば、食べているフードも違います。
普段使っているトイレや猫砂も違います。
避難方法も家庭によって違います。
だからこそ、市販の防災セットを購入して終わりではなく、
「自分の家の猫には何が必要なのか」
を一度具体的に考えておくことが大切なのだと思います。
我が家の場合は、五猫。
そして夫婦二人で、五猫全員を連れて避難します。
今回整理した用品を実際に揃えながら、ペットカートの下段にどこまで積めるのか、重量的に本当に移動できるのかについても確認していくつもりです。
そしてもう一つ。
ここまで猫の防災について考えてきましたが、我が家には大きな問題が残っています。
人間用の防災用品を、ほとんど準備していません。
猫たちを守るためにも、私と妻が無事でなければなりません。
次は、猫と一緒に避難する私たち夫婦に、何をどれだけ準備しておく必要があるのか。
人間側の防災についても、本気で整理してみます。



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