警戒心が強い猫との暮らしは、簡単ではありません
我が家には五猫がいます。
その中でも、12歳のさんたは一番警戒心が強い猫です。
インターホンが鳴るとすぐに隠れます。
来客が家の中に入ってくると、普段は入らないような場所に隠れ込みます。
抱っこも基本的にはできません。
人間が撫でようとして近寄っても、逃げることがあります。
それでも12年間一緒に暮らしてきて感じるのは、警戒心が強い猫でも信頼関係は築けるということです。
ただし、その信頼の見せ方は、分かりやすい甘えん坊の猫とは少し違います。
【写真】警戒心が強い我が家のさんた

五猫の中でも、さんたは一番慎重な猫です
我が家の五猫は、それぞれ性格がまったく違います。
クロは新入りを受け入れてきた長ニャン坊。
チビは好奇心旺盛で物怖じしない次ニャン坊。
たかんぼは空気を読む猫。
みゃあは私にべったりな猫。
そしてさんたは、慎重で警戒心が強い猫です。
五猫それぞれの性格については、前回の記事でも紹介しました。
同じ家で暮らしていても、猫の性格は本当に違います。
さんたを見ていると、猫にも「その子なりの安心できる距離感」があるのだと感じます。
インターホンが鳴ると、すぐに隠れます
さんたの警戒心がよく分かるのが、インターホンです。
自宅に私と妻の両方がいる時でも、インターホンが鳴るとさんたはすぐに反応します。
人間は目の前に二人いるのに、さんたからすると「誰か来たのか?」という感覚なのかもしれません。
その顔をした次の瞬間には、即座に隠れます。
我が家は決して来客が多い家ではありません。
それでも、インターホンの音や、知らない人の気配にはとても敏感です。
この反応を見るたびに、さんたにとって家の中は安心できる場所であり、そこに知らない気配が入ってくることは大きな出来事なのだと感じます。
業者さんが家に入ると、普段入らない場所に隠れます
ハウスクリーニングなどで業者さんが家に入ってくることがあります。
そんな時のさんたは、普段入らないような場所に隠れ込みます。
そして来客が終わっても、しばらくその場所から出てきません。
こちらとしては「もう帰ったよ」と声をかけたくなります。
ですが、さんたにとっては、すぐに安心できるものではないのだと思います。
知らない人が来た。
知らない音がした。
いつもと違う空気になった。
その緊張が解けるまで、さんたにはさんたの時間が必要です。
抱っこは基本的にできません
さんたは基本的に抱っこができません。
人間側が「撫でたい」「抱っこしたい」と思って近寄っても、逃げることがあります。
猫と暮らしていると、ついこちらの気持ちが先に出てしまうことがあります。
かわいいから触りたい。
安心させたいから近くに行きたい。
でも、さんたにとっては、それが必ずしも安心につながるとは限りません。
むしろ、こちらから距離を詰めすぎると警戒されてしまいます。
だから私は、さんたに対しては無理に近づかないようにしています。
さんたが安心できる距離を保つこと。
それが、さんたとの暮らしではとても大切です。
それでも甘えたい時は、自分から来ます
ここまで読むと、さんたはまったく甘えない猫のように感じるかもしれません。
でも、そうではありません。
さんたも甘えたい時は、自分から寄ってきます。
そして「撫でろ」と言わんばかりにアピールします。
その姿は、他の四猫と変わりません。
警戒心が強いからといって、甘えたい気持ちがないわけではありません。
ただ、甘えるタイミングを自分で決めたいのだと思います。
こちらから近づかれるのは苦手。
でも、自分が甘えたい時にはそばに来る。
これが、さんたなりの信頼の示し方なのだと感じています。
警戒心が強い猫でも、信頼関係は築けます
さんたと暮らしていて学んだのは、信頼関係の形は猫によって違うということです。
抱っこできるから信頼されている。
いつでも撫でさせてくれるから懐いている。
そう単純には言えないのだと思います。
さんたは抱っこできません。
近づくと逃げることもあります。
それでも、自分から甘えに来ることがあります。
家族のそばで過ごすこともあります。
それは、さんたなりに心を許している証拠なのだと思います。
多頭飼いでは、猫同士の距離感もそれぞれ違います
さんたは人間に対してだけでなく、猫同士の関係でも距離感があります。
みゃあと追いかけ合うこともあります。
それでも、ごくまれに鼻ちゅっちゅっをすることもあります。
猫同士の関係も、「仲良し」か「不仲」かの二択ではありません。
さんたとみゃあの関係については、こちらの記事でも書いています。
シニア猫との多頭飼いで感じたこと|仲良しじゃなくても一緒に暮らせる
さんたを見ていると、人間との距離感も、猫同士の距離感も、その子なりの形があるのだと感じます。
健康面では、気になる変化に早く気付くことも大切
警戒心が強い猫と暮らしていると、通院や体調管理にも気を使います。
さんたは抱っこが難しいため、簡単に病院へ連れて行けるタイプではありません。
それでも、飲水量が増えたように感じた時は受診しました。
その時のことはこちらの記事にまとめています。
12歳の愛猫が急に水をよく飲むようになった|受診で初期の腎臓病の可能性を指摘された話
警戒心が強い猫ほど、普段の様子をよく見ておくことが大切だと思います。
いつもと違う行動。
食欲や飲水量の変化。
隠れる時間の長さ。
そうした小さな変化が、体調のサインになることもあるからです。
さんたから学んだこと
さんたと暮らして学んだことは、無理に距離を縮めなくても信頼関係は築けるということです。
警戒心が強い猫には、警戒心が強い猫なりの安心できる距離があります。
その距離を尊重すること。
甘えたい時に来てくれるのを待つこと。
逃げるからといって、嫌われていると決めつけないこと。
それが、さんたと暮らしてきた中で私が感じたことです。
まとめ|信頼の形は猫によって違う
警戒心が強い猫との暮らしは、簡単ではありません。
インターホンで隠れる。
来客時には普段入らない場所に隠れる。
抱っこはできない。
撫でようとしても逃げる。
それでも、自分が甘えたい時には寄ってくる。
さんたは、そういう猫です。
そして私は、そんなさんたとの暮らしの中で、信頼関係は猫によって形が違うのだと学びました。
無理に変えようとするのではなく、その子の性格を尊重する。
それが、警戒心が強い猫と暮らす上で一番大切なことなのかもしれません。



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