大きな地震が起きた時、我が家の五猫をどうやって守るのか。
このことをきっかけに始めた、我が家の猫防災についての見直し。
これまで、五猫をどうやって家から連れ出すのか、猫用防災セットは必要なのか、何を準備するのか、そして人間用の防災用品についても考えてきました。
しかし、ここまで考えてきて、もう一つ気になることがあります。
準備したとして、本当に五猫を連れて避難できるのか?
ということです。
頭の中では避難方法を決めています。
でも、大地震が発生した直後の自宅や道路が、普段と同じ状態とは限りません。
そこで今回は、実際に避難訓練をする前に、我が家の避難計画にどんな問題がありそうなのかを考えてみることにしました。
これまでに考えてきた我が家の猫防災
まず、第1回では、五猫をどうやって避難させるのかを具体的に考えました。
第2回では、市販されている猫用防災セットについて調べました。
第3回では、実際に準備しておきたい猫用防災用品を整理しました。
そして第4回では、五猫を守るためには私と妻自身の防災用品も必要だと考え、人間側の備えについて整理しました。
こうして必要なものは少しずつ見えてきました。
次に確認しなければならないのが、それを持って実際に避難できるのかです。
我が家の避難方法をもう一度確認する
現在想定している避難方法は次の通りです。
- ペットカート①:クロ+チビの遺骨・遺影
- ペットカート②:たかんぼ+みゃあ
- リュックタイプのキャリーバッグ:さんた
- 通常のキャリーバッグ2個:予備
ペットカートは、私と妻が1台ずつ担当します。
さらに私は、さんたが入るリュックタイプのキャリーバッグを背負います。
猫用防災用品は、ペットカートの下段収納へ。
妻には、人間用の防災リュックを背負ってもらいます。
文章にすると、これで避難できそうに見えます。
しかし、実際の地震を想像すると、そんなに単純ではないことに気づきます。
問題① 地震直後に五猫を予定通りキャリーへ入れられるのか
最初に問題になるのは、移動することではありません。
五猫を避難できる状態にするまでです。
大きな揺れが起きれば、猫たちが普段と違う行動をする可能性があります。
家具の下へ隠れてしまうかもしれません。
別々の部屋へ逃げるかもしれません。
普段ならキャリーへ入ってくれる猫でも、地震直後は嫌がる可能性があります。
ペットカートやキャリーバッグがあっても、猫を入れられなければ避難を始められません。
そのため、キャリーをどこに置いておくのか。
災害時にすぐ取り出せる状態になっているのか。
これは実際に確認しておく必要があります。
問題② 玄関まで移動できるのか
次に考えたのが、自宅の中の移動です。
普段なら、猫をキャリーに入れて玄関まで運ぶことに大きな問題はありません。
しかし、大きな地震の直後は違います。
家具が倒れているかもしれません。
床に物が散乱しているかもしれません。
割れたガラスが落ちている可能性もあります。
つまり、
「キャリーに入れれば玄関まで行ける」
という前提そのものが崩れる可能性があります。
普段から玄関までの通路に物を置きすぎないことも、防災の一つなのだと感じます。
問題③ 私は本当に「さんた+ペットカート」で移動できるのか
我が家の避難計画では、私はさんたの入ったリュックタイプのキャリーバッグを背負います。
そして、その状態でペットカートを1台押します。
頭の中ではできます。
ただ、実際にやってみたことはありません。
さんた自身の体重。
キャリーバッグの重量。
ペットカートに乗る猫。
カート下段に積む防災用品。
すべてを合わせれば、普段カートを押す時とは条件がかなり違います。
しかも災害時には、道路が平坦とは限りません。
実際にこの状態で歩けるのかは、一度試しておかなければ分からない。
これは今回考えていて、特に重要だと感じたところです。
問題④ 妻もカート+防災リュックになる
妻も同じです。
ペットカートを1台担当しながら、人間用の防災リュックを背負う想定です。
防災リュックに必要なものを次々入れていけば、当然重くなります。
水。
非常食。
携帯トイレ。
ライト。
モバイルバッテリー。
救急用品。
必要だからと全部詰め込んだ結果、重すぎて歩けないのでは意味がありません。
防災用品を購入した後には、実際に背負った状態でペットカートを押せる重量なのかを確認する必要があります。
問題⑤ ペットカートが使えない道路だったら?
我が家の避難計画で、かなり重要な役割を持っているのが2台のペットカートです。
だからこそ考えておかなければならないのが、
ペットカートを押せない状況になったらどうするのか。
ということです。
大きな地震では、道路に段差ができたり、瓦礫が落ちたり、物が散乱したりする可能性があります。
普段なら問題なく通れる道でも、カートでは通れなくなるかもしれません。
我が家には通常タイプのキャリーバッグが2個あります。
第1回では予備として考えていましたが、こうして考えてみると、単なる予備ではありません。
「ペットカートが使えない場合の代替手段」
として重要な意味を持つことになります。
問題⑥ エレベーターや電動設備は使えない前提で考える
災害時には停電する可能性があります。
そのため、避難経路の途中でエレベーターなどの電動設備を利用する前提にはできません。
普段便利に使っている設備が使えなくなった状態でも、五猫を連れて移動できるのか。
自宅から外へ出るまでの経路を、改めて確認しておく必要があります。
問題⑦ 避難所へ行けば終わりではない
さらに、家から出られたとしても、それで避難完了ではありません。
猫と一緒に避難できる場所なのか。
ペットは人間と同じ場所に入れるのか。
別の場所で過ごすことになるのか。
車中避難など別の方法を考える必要があるのか。
災害の種類や地域によって状況は変わります。
そのため、近くの避難場所について、ペット同行避難がどのように扱われているのかも事前に確認しておかなければならないと感じています。
「同行避難」と「同伴避難」は同じではない
猫と避難することを考えるうえで、知っておきたい言葉があります。
それが、「同行避難」と「同伴避難」です。
同行避難は、災害発生時に飼い主がペットと一緒に安全な場所まで避難すること。
しかし、それが必ずしも「避難所の同じ部屋で猫と一緒に過ごせる」という意味ではありません。
避難所によって、ペットの受け入れ方法や飼育場所は異なる可能性があります。
「ペットと避難所まで行ける」ことと、「避難所でずっと一緒に生活できる」ことは分けて考える必要があります。
五猫と暮らす我が家にとって、ここは事前に確認しておきたい重要なポイントです。
実際の避難訓練で確認したいこと
ここまで考えたことで、我が家で実際に避難訓練をする時に確認したいことが見えてきました。
- 五猫を避難できる状態にするまで何分かかるか
- キャリー類をすぐ取り出せるか
- 玄関まで問題なく移動できるか
- 私がさんたを背負ってカートを押せるか
- 妻が防災リュックを背負ってカートを押せるか
- 猫用防災用品をカート下段に積めるか
- 荷物を積んだ状態でカートを操作できるか
- 普段想定している避難経路を通れるか
- カートが使えない場合にキャリーバッグへ切り替えられるか
そして重要なのは、実際の地震を再現しようとして猫たちに無理をさせないことだと思っています。
まずは人間だけで荷物の重量や避難経路を確認する。
その後、猫たちへの負担を考えながら、できる範囲で確認する。
この順番で試してみたいと思います。
避難経路は一つだけでは足りないかもしれない
もう一つ考えておきたいのが、避難経路です。
普段使っている道が、地震によって通れなくなる可能性があります。
ペットカートを使用する我が家では、特に段差や階段の有無が大きな問題になります。
そのため、
第一候補の避難経路だけでなく、別のルートでも移動できるのか。
ここまで確認しておいた方が良さそうです。
防災用品を揃えたら「実際に動く」までやる
このシリーズを始めた時には、猫用防災セットを準備すれば安心できるのではないかと思っていました。
しかし、調べれば調べるほど、それだけでは足りないことが分かってきました。
キャリーを準備する。
猫用防災用品を準備する。
人間用防災用品を準備する。
それだけではなく、
それらを使って、本当に五猫と一緒に移動できるのか。
ここまで確認して初めて、我が家の避難計画になるのだと思います。
まとめ|五猫を守る避難計画を「頭の中だけ」で終わらせない
我が家では、五猫をどう避難させるかについて、かなり具体的に決めることができました。
しかし、まだこれはシミュレーションです。
実際に大きな地震が起きれば、想定通りにならないことの方が多いのかもしれません。
だからこそ、今できることは、想定できる問題を一つずつ減らしておくこと。
キャリーはすぐ使えるのか。
荷物は重すぎないか。
カートを押せるのか。
避難経路は通れるのか。
別の経路はあるのか。
そして、カートが使えなかったらどうするのか。
五猫を守るための防災を、「準備したつもり」で終わらせない。
必要な防災用品が揃ったら、我が家でも実際の避難を想定して一度動いてみようと思います。
そこで新たな問題が見つかれば、その問題も一つずつ改善していきます。



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