ペットショップで、なかなか飼い主が決まらない猫。
その猫は、その後どうなるのでしょうか。
値段が下がっていくのを見たことがある方なら、
「このまま売れなかったらどうなるんだろう」
と気になったことがあるかもしれません。
今回紹介するのは、私自身の経験ではありません。
私が妻と出会うより前、妻が実際にペットショップから一猫のアメリカンショートヘアを迎えたときの話です。
長い間そのペットショップにいた一猫。
妻が見ている間にも販売価格は下がり、最終的には当初の半額以下になっていました。
その姿を見続けていた妻は、いたたまれなくなり、その猫を迎えることにしたそうです。
妻が何度も通っていたペットショップに一猫のアメリカンショートヘアがいた
これは、妻がまだ東京ではなく地方で暮らしていた頃の話です。
職場の近くにペットショップがあり、妻はしばらくの期間、そのお店へ何度も足を運んでいたそうです。
店内には、さまざまな猫種の子猫たちがいました。
新しい家族との縁が決まり、お店からいなくなっていく猫もいたのでしょう。
そんな中、妻が気にするようになった一猫がいました。
アメリカンショートヘアの男の子です。
妻がお店へ行くと、その猫はまだいる。
しばらく経って、また行ってもいる。
なかなか新しい家族とのご縁が決まらなかったそうです。
時間が経つにつれて販売価格が下がっていった
妻から聞いた話で特に印象に残っているのが、販売価格です。
そのアメリカンショートヘアは、お店にいる期間が長くなるにつれて価格が下がっていったそうです。
そして最終的には、最初に付けられていた販売価格から半額以下になっていました。
妻は、何度もその猫を見ています。
他の猫たちに新しい家族が決まっていく中で、その猫はいつまでもそこにいる。
さらに価格まで下がっていく。
それを見続けるうちに、妻はいたたまれない気持ちになったそうです。
「この猫はこの先どうなるんだろう」
私自身、ペットショップで猫を購入した経験はありません。
そのため当時、その猫がもし迎えられなかった場合、実際にどうなっていたのかは分かりません。
ブリーダーへ戻されるのか。
別の店舗へ移るのか。
別の方法で新しい飼い主を探すのか。
そのお店がどのような対応をしていたのか、私は確認できていません。
ですから、ここを想像だけで「売れ残った猫はこうなる」と書くつもりはありません。
確かなのは、妻が何度訪れてもその猫がいて、販売価格が下がっていったということです。
現在は「売れ残ったら殺処分される」と一律には言えない
ペットショップで売れなかった犬や猫について調べると、「売れ残ったら殺処分される」といった情報を目にすることがあります。
しかし、少なくとも現在の制度を確認すると、そのように一律に説明することはできません。
動物愛護管理法では、犬猫等販売業者に対して終生飼養の確保が求められています。
また、販売することが困難になった犬猫について、どのように取り扱うかも考えておくことが求められています。
さらに、自治体は犬猫等販売業者から求められた犬猫の引取りを拒否できる仕組みになっています。
つまり、
「売れなかったから行政へ持ち込めばいい」という制度にはなっていません。
一方で、販売が難しくなった一猫一猫が、その後具体的にどこへ行くのかは、事業者や個体の状況によって異なります。
「必ずブリーダーへ戻る」などと断定することもできません。
現在は生後56日を経過しない犬猫の販売等が制限されている
ペットショップの子猫というと、とても幼い猫を想像する方もいると思います。
現在の動物愛護管理法では、原則として出生後56日を経過しない犬や猫について、販売のための引渡しや展示をすることは禁止されています。
これは幼い時期に親や兄弟姉妹から離されることで、その後の社会化などへ影響する可能性があるため設けられている規制です。
妻がアメリカンショートヘアを迎えたのはかなり以前の出来事です。
そのため、当時のペットショップの状況と現在の販売ルールを同じものとして扱うことはできません。
最終的に妻がその猫を迎えた
何度ペットショップへ行っても、まだいる。
そして価格もどんどん下がっていく。
そんなアメリカンショートヘアを見続けていた妻は、最終的にその猫を迎えることにしました。
「安くなったから買った」という話ではありません。
いつまで経ってもご縁に恵まれず、そこにいる姿を見続けて、いたたまれなくなった。
妻から私が聞いている理由は、それでした。
その後、その猫は妻の実家で暮らすことになります。
そして最終的には、妻の実家で余生を過ごしました。
その後、私たちが一緒に暮らした五猫は全員元野良猫でした
このアメリカンショートヘアは、私が妻と出会う前の猫です。
そのため、私たち夫婦が一緒に暮らした五猫とは別の猫です。
その後、私たちが一緒に暮らすことになったクロ、チビ、さんた、たかんぼ、みゃあ。
五猫は全員、元野良猫です。
ペットショップで出会う猫。
外で偶然出会う猫。
保護されて新しい家族を待っている猫。
猫との出会い方はいろいろあります。
私は、どの迎え方だけが正しいと決めるつもりはありません。
ただ、一猫を家族に迎えるのであれば、その猫が子猫ではなくなっても、シニア猫になっても、病気になっても、最後まで一緒に暮らす。
それが一番大切なのではないかと、五猫と暮らしてきた私は思っています。
ペットショップで長く過ごす猫を見て気になった方へ
ペットショップで以前から見かける猫が、まだそこにいる。
販売価格も以前より下がっている。
そんな姿を見れば、「この猫はこの先どうなるんだろう」と考えてしまうのは不思議ではありません。
妻も、実際にそうした一猫を見続けました。
そして妻の場合は、自分でその猫を迎えるという選択をしました。
ただし、現在の制度上、販売が決まらなかった猫がすべて同じ行き先になるわけではありません。
だからこそ、「売れ残ったら必ず○○される」という情報だけで判断するのではなく、まず事実を知ることも大切だと思います。
妻が迎えたアメリカンショートヘアは、その後、妻の実家で暮らし、そこで余生を過ごしました。
ペットショップでなかなかご縁に恵まれなかった一猫にも、最終的には帰る家ができました。
これは、そんな一猫と妻の昔の話です。
これから新しい猫を家族に迎える場合、すでに先住猫がいる家庭では、迎えた後の対面のさせ方も大切です。我が家で実際に経験した、うまくいったケース・うまくいかなかったケースはこちらにまとめています。



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