「子猫は、母猫や兄弟猫から早く離さない方がいい」
猫と暮らしている方なら、一度は聞いたことがあるかもしれません。
私も、子猫にとって母猫や兄弟猫と過ごす時間は大切なのだろうと思っています。
その理由を強く感じたのが、我が家の長ニャン坊クロでした。
クロを保護したのは、推定2か月頃。
兄弟猫を含めて一斉に捕獲されていたため、それまでは母猫や兄弟猫と一緒に過ごしていたのではないかと推測しています。
しかし、実際にどのくらいの期間を母猫や兄弟猫と過ごしていたのかは分かりません。
我が家に迎えたばかりの頃のクロには、とにかくひどい噛み癖がありました。
私や妻の手や腕に噛みつき、しばらくの間、二人の腕はボロボロ。
ところが、その後、次ニャン坊チビを我が家へ迎えると、クロの噛み癖は次第に落ち着いていきました。
もちろん、クロの噛み癖が社会化不足によるものだったと断定することはできません。
チビを迎えたことだけが、噛み癖が落ち着いた原因だったとも言い切れません。
それでも、実際にクロの変化を見てきた私にとって、
「猫は猫同士で一緒に過ごす中から、何かを学ぶのではないか」
と感じる出来事でした。
今回は、Yahoo!知恵袋で見かけた「猫の社会学習の期間はどれほど重要なのか?」という疑問について、我が家の五猫を保護した時の状況と、クロの噛み癖が変化した実体験をもとに考えてみたいと思います。
この記事でお伝えすること
- 子猫の社会化期とは何か
- 母猫や兄弟猫と過ごす時間が大切とされる理由
- 推定2か月頃に保護した我が家の五猫
- クロに見られた激しい噛み癖
- チビを迎えてからクロに起きた変化
- 五猫と暮らして感じた猫同士の社会学習の大切さ
なお、この記事で紹介するクロの変化については、我が家で実際に経験した一例です。
猫の性格や行動には、生まれ持った性格や育った環境、人との接し方など、さまざまな要因が関係すると考えられます。
「母猫から早く離れた猫は必ず問題行動を起こす」「社会化不足の猫は必ず噛む」という意味ではありません。
子猫の社会化期はどれほど重要なのか
子猫には、人や他の猫、生活環境などについて学んでいく「社会化期」と呼ばれる大切な時期があります。
一般的には、生後2週頃から7~8週頃までが、子猫の社会化において特に重要な時期とされています。
この時期に、人との触れ合いや生活音、さまざまな環境などを経験することで、その後の生活に適応していくための基礎を身につけていくとされています。
同時に、母猫や兄弟猫と一緒に過ごすことも、子猫にとって大切な経験の一つです。
兄弟猫とのじゃれ合いや遊びの中では、相手に噛みついたり、逆に噛まれたりすることもあります。
そうした猫同士のやり取りを通して、噛む力の加減や、相手との距離感などを学んでいくと考えられています。
環境省も、幼い時期に親や兄弟姉妹と過ごすことで、じゃれ合いを通じて噛む力の加減などの社会性を身につけると説明しています。
また、日本では動物愛護管理法により、原則として出生後56日を経過しない犬猫の販売や販売目的での展示が禁止されています。
幼い時期に親や兄弟姉妹から引き離されることで、十分な社会化が行われず、成長後の噛み癖などにつながる可能性があることも、その背景の一つです。
ただし、社会化期を母猫や兄弟猫と過ごさなかったからといって、必ず問題行動が起きるわけではありません。
保護猫の場合、母猫と一緒にいられない事情や、命を守るためにすぐ保護しなければならないケースもあります。
我が家の五猫も、それぞれ全く違う状況から保護した猫たちです。
我が家の五猫は全猫、推定2か月頃に保護しました
我が家で暮らしてきた五猫は、全猫元野良です。
正確な誕生日が分かっているわけではありませんが、保護した時の大きさなどから、全猫おおよそ2か月程度だったのではないかと推測しています。
ただし、保護されるまでの環境は一猫一猫違いました。
長ニャン坊クロ
クロは、推定2か月頃に保護しました。
兄弟猫を含めて一斉に捕獲されていたため、それまでは兄弟猫たちと一緒に過ごしていたのではないかと思います。
ただ、母猫や兄弟猫と実際にどのくらいの期間を一緒に過ごしていたのかは分かりません。
そして、我が家に迎えてから最も印象に残っているのが、クロの激しい噛み癖でした。
次ニャン坊チビ
チビも、保護した時は推定2か月程度でした。
豪雨の際に単独で保護した猫です。
当時、我が家の近くには何猫か野良猫が来ていましたが、その中にチビの姿はありませんでした。
そのため、チビがどこからやってきたのか、母猫や兄弟猫とどのくらい一緒に過ごしていたのかは分かりません。
三ニャン坊さんた
さんたも、推定2か月頃に保護しました。
会社近くにあった、いわゆる「猫屋敷」の近くを私が通りかかった時のことです。
ボロボロの身体をしたさんたが、私のところへ飛び出してきました。
それが、さんたを保護するきっかけになりました。
四ニャン坊たかんぼ
たかんぼも、推定2か月頃だったと思います。
河原に一猫でいたところ、通りかかった人についていったことが、保護につながりました。
母猫や兄弟猫が近くにいたのか、それ以前にどのような生活をしていたのかは分かりません。
五ニャン娘みゃあ
みゃあも正確な月齢は分かりませんが、おそらく2か月程度だったのではないかと思います。
みゃあは保健所によって捕獲されていました。
その時は一猫ではなく、後に義母が「みゅう」と名付けた姉妹猫と一緒に捕獲されたようです。
五猫とも推定2か月頃に保護していますが、それ以前に母猫や兄弟猫とどのような生活を送り、どの程度の社会学習ができていたのかは、ほとんど分かりません。
元野良猫を保護して一緒に暮らしている我が家だからこそ、分からないことの方が多いのです。
クロは私と妻の腕がボロボロになるほど噛み癖がひどかった
そんな五猫の中で、私が「社会学習の期間が短かったことも関係していたのではないか」と感じているのがクロです。
我が家に迎えたばかりの頃のクロは、とにかくよく噛みました。
私にも噛みつく。
妻にも噛みつく。
子猫とはいえ、何度も噛まれれば傷になります。
しばらくの間、私と妻の腕はクロに噛まれた傷でボロボロでした。
当時の私たちは、
「クロは噛み癖のある猫なのだろう」
という程度に考えていたと思います。
クロがどのくらい母猫や兄弟猫と一緒に過ごしていたのかも分かりません。
推定2か月頃には捕獲され、我が家で人との生活を始めています。
そのため、猫同士で噛む力の加減を十分に学ぶ前だった可能性もあるのではないか。
今振り返ると、そう考えることがあります。
もちろん、これはクロを長年見てきた私の推測です。
クロの噛み癖の原因が社会化不足だったと証明できるわけではありません。
しかし、その後、我が家にチビを迎えたことで、クロに大きな変化が見られました。
チビを迎えてから、クロの噛み癖が落ち着いていきました
クロと暮らし始めた後、我が家には次ニャン坊チビが加わりました。
そして不思議なことに、チビと一緒に暮らすようになってから、クロの激しかった噛み癖が次第に落ち着いていきました。
私や妻に噛みついていたクロ。
そのクロが、チビという自分以外の猫と一緒に暮らすようになった。
二猫で過ごし、遊び、時には猫同士でじゃれ合う。
そうした生活の中で、クロなりに何かを学んだのではないか。
私はそう感じています。
もしかすると、チビと遊ぶ中で、
「これ以上強く噛むと相手が嫌がる」
「ここまでなら遊びとして許される」
そんな猫同士の距離感を学んだのかもしれません。
ただし、チビを迎えた時期とクロの成長時期が重なったことなど、別の要因が影響した可能性もあります。
そのため、
「チビがクロの噛み癖を治した」
と断定するつもりはありません。
それでも、クロの噛み癖が落ち着いたタイミングと、チビを迎えた後の変化を実際に見てきた私にとって、猫同士で過ごすことの意味を考える大きなきっかけになりました。
社会化期を過ぎたら、もう何も学べないわけではない
子猫の社会化期は、その後の行動に影響する重要な時期とされています。
しかし、社会化期を過ぎたら、その後は何も学べないという意味ではありません。
猫はその後の生活の中でも、人や他の猫との関わりを経験していきます。
クロも、チビと一緒に暮らす中で何らかの変化がありました。
それが社会学習によるものだったのか、単純にクロ自身が成長したからなのか、本当のところは分かりません。
おそらく、一つだけの理由ではないのでしょう。
ただ、社会化期の経験が大切だからといって、保護した時点ですでにその時期を過ぎていた猫や、母猫・兄弟猫と早く離れてしまった猫との暮らしを悲観する必要はないと、私は思っています。
保護した後の生活でも、その猫に合わせて安心できる環境を作り、人や他の猫との関係を少しずつ築いていくことはできます。
母猫から早く離れたら必ず問題行動が出るわけではない
我が家の五猫を見ても、この点は重要だと感じます。
五猫は全猫、推定2か月頃に保護しています。
しかし、クロと同じような激しい噛み癖が、全猫にあったわけではありません。
それぞれ保護されるまでの環境も違います。
母猫といつまで一緒だったのか。
兄弟猫とどのくらい遊んだのか。
人間と接触した経験があったのか。
私たちには分からないことばかりです。
さらに、生まれ持った性格も一猫一猫違います。
そのため、「母猫から早く離れた」という一つの事実だけで、その猫の将来の性格や行動がすべて決まるわけではないと思います。
ただ、可能な環境であれば、母猫や兄弟猫と過ごし、猫同士でさまざまなことを学ぶ時間には、大きな意味があるのではないでしょうか。
五猫と暮らして、社会学習の大切さを実感しています
クロの噛み癖と、その後の変化。
これは、私が五猫と暮らしてきた中でも、とても印象に残っている出来事です。
人間が猫に教えられることはたくさんあります。
しかし、人間には教えられないこともあるのかもしれません。
猫同士だから分かる距離感。
じゃれ合いの中で覚える力加減。
相手が嫌がった時にどうするのか。
クロとチビの関係を見ていると、そうしたことを猫同士で学んでいたのではないかと感じます。
後にクロとチビは、兄弟のような関係になりました。
一緒に過ごし、寄り添って眠ることもありました。
クロにとってチビは、単に後から我が家へやってきた二猫目ではなかったのだと思います。
クロが猫として成長していく過程においても、大きな存在だったのかもしれません。
まとめ|子猫の社会化期は重要。でも、その後の経験も大切だと思う
子猫にとって、母猫や兄弟猫と過ごす社会化期は大切な時間です。
特に幼い時期には、猫同士で遊びながら噛む力の加減や距離感などを学んでいくとされています。
我が家のクロも、推定2か月頃に保護した後、私や妻の腕がボロボロになるほどの噛み癖がありました。
そして、チビを迎えて一緒に暮らすようになってから、その噛み癖は次第に落ち着いていきました。
クロの噛み癖が社会化不足によるものだったのか。
チビとの生活によって、クロが噛む力の加減を学んだのか。
それを証明することはできません。
それでも、クロとチビを実際に見てきた私は、猫同士で過ごす時間から学ぶことは確かにあるのではないかと感じています。
一方で、保護猫の場合は、理想的な時期まで母猫や兄弟猫と一緒にいられるとは限りません。
命を守るために、すぐに保護しなければならないこともあります。
我が家の五猫も、そうしてそれぞれ違う場所から我が家へやってきました。
だから私は、社会化期が重要であることと同時に、
「保護した後、その猫とどのような関係を作っていくか」
も大切なのだと思っています。
クロにとっては、その相手の一猫がチビだったのかもしれません。
私と妻の腕をボロボロにするほど噛んでいたクロ。
そして、後からやってきたチビ。
二猫が一緒に暮らし、やがて兄弟のような関係になっていったことを考えると、私にとって「子猫の社会学習は重要なのか?」という問いへの答えは、
「重要だと思う。ただし、社会化期だけでその猫のすべてが決まるわけではない」
というものになります。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも、五猫それぞれとの暮らしの中で実際に経験したことを記録していきたいと思います。



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