保護猫の譲渡は年齢だけで決まる?譲渡会で私が感じたこと

猫の多頭飼い
保護猫の譲渡は年齢だけで決まる?譲渡会で私が感じたこと

先日、Yahoo!知恵袋で興味深い質問を見つけました。

質問者さんは62歳。

保護猫の譲渡会へ足を運び、子猫を迎えたいと希望したものの、年齢を理由に譲渡が難しいと言われたそうです。

猫は20年ほど生きる可能性がある。

そのため、20年後も責任を持って飼育できるのか、という点を心配されたのでしょう。

質問者さんは、その対応に対して、

「年齢だけで子猫を迎える資格がないと判断されるなら、何のための譲渡会なのか」

という疑問を抱いていました。

私は、この質問者さんが感じた気持ちを理解できます。

私自身、長ニャン坊クロを保護する以前に、一度だけ、猫の保護団体が運営する施設を訪れたことがあるからです。

その時に私が感じたのは、

「歓迎されているというより、厳しく見られている印象を受けました。」

というものでした。

もちろん、すべての保護団体が同じ対応をしているわけではありません。

私が訪問した一つの施設で、私自身がそう感じたという話です。

ただ、その時の印象が良くなかったため、私は以降、その団体と接点を持つことはありませんでした。

その後、我が家では五猫と暮らすことになります。

五猫は全猫、保護団体から譲渡してもらった猫ではありません。

クロ、チビ、さんた、たかんぼ、みゃあ。

出会った場所や経緯はそれぞれ違いますが、全猫が元野良猫です。

今回は、保護猫の譲渡を年齢だけで判断することについて、譲渡団体側の事情にも触れながら、五猫と暮らしてきた私なりの考えを書いてみたいと思います。

この記事でお伝えすること

  • 保護猫の譲渡で年齢が重視される理由
  • 62歳では子猫の譲渡が難しいと言われた質問者さんの疑問
  • 私が保護団体の施設を訪問した時に感じたこと
  • 年齢だけで飼い主としての適性を判断できるのか
  • 若ければ必ず終生飼養できるとは限らないこと
  • 元野良の五猫と暮らしてきた私が大切だと思うこと

なお、この記事は、保護団体や譲渡条件そのものを否定することを目的にしたものではありません。

保護した猫を二度と不幸にしないため、譲渡先を慎重に選ぶことは必要です。

その一方で、条件の伝え方や、年齢だけで判断することについては、考える余地があるのではないかというのが私の意見です。

62歳では保護猫の子猫を迎えるのは難しい?

今回見つけた質問では、62歳の質問者さんが子猫を希望したところ、譲渡は難しいと言われています。

質問者さん自身も、その理由については理解していました。

子猫が20年生きた場合、質問者さんは82歳になります。

将来、病気や入院、介護などによって飼育を続けられなくなる可能性を、譲渡団体が心配したのだと思います。

猫を迎えた以上、最期まで責任を持つことは当然です。

途中で飼育できなくなり、再び保護が必要になれば、猫にとっても大きな負担になります。

その意味では、譲渡団体が希望者の年齢や生活状況を確認すること自体は、決しておかしなことではありません。

環境省の譲渡支援ガイドラインでも、高齢者が主に世話をする場合には、家族などのバックアップ体制を確認するという考え方が示されています。

実際に自治体の譲渡基準でも、年齢だけでなく、同居者の構成や、万が一飼育できなくなった時に代わって飼える人がいるかを含め、総合的に判断する例があります。

つまり、本来確認すべきなのは、

  • 現在、適切に飼育できる生活環境があるか
  • 医療費や日常の飼育費を負担できるか
  • 猫を最期まで飼育する意思があるか
  • 自分が飼育できなくなった時の引き継ぎ先があるか

といった点なのだと思います。

年齢は、その判断材料の一つではあっても、すべてではないはずです。

質問者さんが納得できなかった気持ちは理解できます

譲渡する側が、猫の将来を心配することは理解できます。

しかし、質問者さんが納得できなかったのは、単に「子猫を断られたから」だけではないのではないでしょうか。

自分の生活状況や飼育経験、家族の支援体制などを詳しく確認される前に、

「62歳だから難しい」

という結論を出されたように感じた。

そこに、不満があったのだと思います。

年齢だけで判断されれば、

「自分には猫を大切にできないと思われた」

「飼い主になる資格がないと言われた」

と受け止めてしまっても不思議ではありません。

質問者さんは、若い人であっても、転勤や経済的な事情、猫が思ったほど懐かないといった理由で、飼育を続けられなくなることがあると指摘していました。

これは確かに、そのとおりだと思います。

若いから必ず最後まで飼える。

年齢が高いから最後まで飼えない。

そこまで単純な話ではありません。

若くても生活環境が大きく変わる人はいます。

反対に、年齢を重ねていても、安定した生活基盤があり、万が一の引き継ぎ先まで準備できている人もいます。

だからこそ、年齢だけで線を引くのではなく、その人の生活全体を確認したうえで判断する方が、納得感のある譲渡につながるのではないでしょうか。

私も保護団体の施設を一度だけ訪れたことがあります

私がクロを保護する以前のことです。

猫を迎えることを考え、猫の保護団体が運営している施設を一度だけ訪問しました。

その時に感じたのは、先ほども書いたとおり、

「歓迎されているというより、厳しく見られている印象を受けました。」

という印象でした。

具体的に何を言われたのかについては、かなり以前のことなので、今では細かく覚えていません。

ただ、猫を迎えたいと思って訪れた側に対して、一緒に良い方法を考えるというより、最初から審査され、疑われているような感覚がありました。

もちろん、団体側にも事情はあったのでしょう。

一度保護した猫を、無責任な人へ渡すわけにはいきません。

過去に譲渡先で問題が起きた経験があれば、希望者に対して慎重になるのも理解できます。

それでも、正しい条件を設けることと、相手を見下すように感じさせる話し方をすることは別です。

猫を迎えようと考えている人も、保護団体も、本来の目的は同じはずです。

猫が安心して暮らせる家庭を見つけること。

その目的を達成するためには、希望者を一方的に試すだけではなく、条件の理由を丁寧に説明し、お互いに話し合う姿勢が必要だと思います。

私は、その施設を訪れた後、その団体と再び接触することはありませんでした。

結果として、保護団体から猫を譲り受けることもありませんでした。

もし最初の対応が違っていれば、その後の選択も変わっていたかもしれません。

厳しい譲渡条件が、ペットショップへ向かわせることもある

今回の質問者さんは、保護猫を迎えることができないのであれば、年齢制限のないペットショップやブリーダーから購入するしかないのではないか、と書いていました。

保護猫を迎えようと考えて譲渡会へ行った人が、条件や対応によって諦め、ペットショップへ向かう。

これは、保護団体にとっても本意ではないはずです。

もちろん、保護猫の譲渡条件をなくせばよいという話ではありません。

誰にでも無条件で猫を渡せば、飼育放棄や虐待、脱走などにつながる危険があります。

しかし、条件が一律で、相談や代替案が一切なければ、責任を持って飼育できる人まで遠ざけてしまう可能性があります。

例えば、子猫の譲渡が難しいのであれば、

  • 性格や健康状態が分かっている成猫を紹介する
  • 飼い主と年齢の近いシニア猫を紹介する
  • 家族や親族を後見人として登録できるか確認する
  • 万が一の引き継ぎ方法を一緒に考える

といった提案もできるはずです。

「年齢が条件に合わないので終わり」ではなく、

「この条件なら迎えられる可能性があります」

と案内できれば、質問者さんの受け止め方も違ったのではないでしょうか。

私が五猫と出会った場所は、譲渡会ではありませんでした

結果として、私は保護団体から猫を譲り受けることはありませんでした。

しかし、それは保護猫に興味がなかったからではありません。

むしろ、猫と暮らしたいという気持ちは、当時から変わりませんでした。

その後、さまざまな出会いがあり、我が家には五猫がやってきます。

長ニャン坊クロ。

次ニャン坊チビ。

三ニャン坊さんた。

四ニャン坊たかんぼ。

五ニャン娘みゃあ。

全猫が元野良猫です。

保護団体から譲渡を受けた猫は一猫もいません。

だからといって、「保護猫ではない」ということではありません。

行き場のなかった猫たちと出会い、一緒に暮らすことを決めた。

それが我が家の五猫との始まりでした。

出会い方は違っても、迎え入れた瞬間から家族です。

どこで出会ったかよりも、その後どう向き合うかの方が、私にとっては何倍も大切なことでした。

猫を迎える資格とは、年齢だけで決まるのでしょうか

今回のYahoo!知恵袋の質問を読んで、一番考えさせられたのは、この点です。

「猫を迎える資格」とは何なのでしょうか。

もちろん、終生飼養が前提です。

病気になれば病院へ連れて行く。

毎日ご飯を用意する。

トイレを掃除する。

最後まで責任を持って見送る。

これらは当然の責任だと思います。

しかし、それを果たせるかどうかは、年齢だけで決まるものではありません。

20代だから安心。

30代だから安心。

60代だから難しい。

そんな単純な話ではないはずです。

若くても病気になる人はいます。

転勤する人もいます。

生活環境が大きく変わることもあります。

一方で、年齢を重ねていても、生活が安定し、家族の協力体制も整っている方もいます。

私は、年齢は判断材料の一つではあっても、唯一の基準ではないと思っています。

私が大切だと思うのは「迎えた後」の責任です

五猫と暮らしてきて、私が一番大切だと感じていることがあります。

それは、猫を迎えた後の責任です。

毎日の食事。

体調管理。

病院への通院。

年齢に応じたケア。

そして、最期まで一緒に暮らす覚悟。

我が家でも、チビのリンパ腫では何度も病院へ通いました。

決して簡単な治療ではありませんでした。

費用も時間もかかりました。

それでも、「治療をやめよう」と考えたことは一度もありません。

家族として迎えた以上、できる限りのことをしたい。

その気持ちだけでした。

だから私は、「猫を迎える資格」とは、年齢ではなく、この覚悟に近いものではないかと感じています。

譲渡団体も、猫の幸せを願っていることは変わりません

ここまで書くと、私が譲渡団体に否定的な考えを持っているように受け取られるかもしれません。

しかし、そうではありません。

保護団体の皆さんも、一猫でも多く幸せになってほしいと願って活動されているはずです。

だからこそ、譲渡条件が厳しくなることも理解できます。

私が感じたのは、「条件が厳しいこと」ではありません。

伝え方や向き合い方によって、受け取る印象は大きく変わるのではないか。

ということです。

猫を幸せにしたいという気持ちは、譲渡団体も、猫を迎えたい人も同じです。

だからこそ、お互いが歩み寄りながら話し合える関係であってほしいと、私は思います。

もし私が62歳だったら…ではなく、私が考える「終生飼養」とは

今回の記事を書くにあたり、改めて考えたことがあります。

それは、「終生飼養」とは何か、ということです。

猫を迎えた以上、最期まで責任を持って暮らす。

これは年齢に関係なく、すべての飼い主に共通する責任だと思います。

だからこそ、譲渡団体が慎重になる理由も理解できます。

一方で、年齢という数字だけで判断してしまうと、本来であれば素晴らしい飼い主になれる人との出会いまで失ってしまう可能性があります。

猫を幸せにしたい。

その思いは、譲渡する側も、迎えたい側も同じはずです。

だからこそ、お互いが納得できるように話し合い、一人ひとりの状況を丁寧に見て判断することが大切なのではないでしょうか。

五猫が教えてくれたこと

我が家の五猫は、全猫が元野良猫です。

保護団体から譲渡された猫ではありませんが、それぞれに大切な出会いがありました。

クロとの出会い。

チビとの出会い。

さんたとの出会い。

たかんぼとの出会い。

みゃあとの出会い。

どの出会いも、最初から計画していたものではありません。

偶然のようでいて、今思えば必然だったのかもしれません。

そして、その日から家族になりました。

嬉しいこともあれば、心配なこともありました。

病気で眠れない夜もありました。

チビとのお別れも経験しました。

それでも、「迎えなければ良かった」と思ったことは一度もありません。

猫と暮らすということは、可愛いだけではありません。

毎日の積み重ねであり、責任であり、家族として一緒に生きることだと、五猫が教えてくれました。

まとめ|出会い方よりも、その後が大切

保護猫を迎える方法は一つではありません。

譲渡会で出会う猫もいれば、保護された猫と偶然出会うこともあります。

大切なのは、「どこで出会ったか」ではなく、「迎えた後にどう向き合うか」ではないでしょうか。

私は今回のYahoo!知恵袋の質問を読み、質問者さんが感じた疑問に共感しました。

同時に、譲渡団体が慎重になる理由も理解しています。

だからこそ、どちらか一方が正しい・間違っているという話ではなく、お互いが猫の幸せを第一に考えながら歩み寄ることが大切だと思います。

年齢だけでは分からないことがあります。

若くても最後まで飼えない人がいます。

年齢を重ねていても、最後まで責任を果たせる人がいます。

だから私は、猫を迎える資格とは年齢ではなく、「最後まで家族として責任を持つ覚悟」なのだと思っています。

五猫との暮らしは、そのことを毎日私に教えてくれています。


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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

皆さんは、このYahoo!知恵袋の質問を読んで、どのように感じましたか?

保護猫を迎えたい人、譲渡活動をされている人、それぞれの立場でさまざまな考えがあると思います。

もしよろしければ、皆さんの考えもコメントで教えていただけると嬉しいです。

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