猫の避妊手術はかわいそう?避妊薬ではダメなのか、五猫全猫に手術を受けさせた私の考え

猫の避妊手術はかわいそう?避妊薬ではダメなのか、五猫全猫に手術を受けさせた私の考え 猫の健康・体調

猫の避妊手術について調べていた時、Yahoo!知恵袋で気になる質問を見つけました。

質問の内容を簡単にまとめると、

「猫の避妊手術はかわいそうではないのか。安価な避妊薬を使う方が猫のためなのではないか」

というものでした。

確かに、言葉だけを並べて比較すると、そう感じる方がいても不思議ではありません。

手術では猫の身体にメスを入れる。

全身麻酔も必要。

一方、薬で妊娠を防ぐことができるのであれば、身体を切る必要はない。

しかも安価。

そう聞けば、

「薬の方が猫に優しいのでは?」

と思うかもしれません。

ただ、私はこの質問を見た時、少し違う考えを持ちました。

我が家では、これまで五猫と生活してきました。

クロ。

チビ。

さんた。

たかんぼ。

そして、みゃあ。

五猫全猫、保護した直後に避妊・去勢手術を受けさせています。

私は、その判断に迷ったことはありませんでした。

今回は、猫の避妊手術は本当にかわいそうなのか、避妊薬という方法ではダメなのか。

五猫全猫に避妊・去勢手術を受けさせた私自身の経験と、改めて調べた内容をまとめます。

この記事で分かること

  • 猫の避妊手術と避妊薬は単純に比較できるのか
  • 猫の避妊手術を行う理由
  • 避妊手術による病気予防について
  • 猫の避妊薬で考えられる注意点
  • 五猫全猫に避妊・去勢手術を受けさせた我が家の考え
  • 今改めて選択しても、私が避妊薬を選ばない理由

猫の避妊手術は「妊娠を防ぐためだけ」の手術なのか

まず、私が今回の質問を見て気になったのが、避妊手術と避妊薬を「妊娠を防ぐ方法」だけで比較している点でした。

もちろん、避妊手術を行う大きな目的の一つは、望まない妊娠を防ぐことです。

ただ、避妊手術を行う理由は、それだけではありません。

メス猫の避妊手術では、卵巣、または卵巣と子宮を外科的に摘出します。

その結果、卵巣や子宮に関係する病気を防ぐことにつながります。

また、早い時期に避妊手術を行うことで、乳腺腫瘍の発生リスクが低下することも報告されています。

つまり、

「妊娠しなければ良い」

という話だけではありません。

将来的に発症する可能性のある病気まで含めて考える必要があります。

私は、避妊手術について考える時、この部分は非常に重要だと思っています。

我が家の五猫は全猫、保護した直後に避妊・去勢手術をしました

我が家の五猫は、全猫元野良です。

クロを保護。

チビを保護。

さんたを保護。

たかんぼを保護。

そして、みゃあは保健所から譲り受けました。

それぞれ我が家へ来た経緯は違います。

ただ、一つ共通していることがあります。

五猫全猫、保護した直後に避妊・去勢手術を受けさせたことです。

私自身、避妊・去勢手術をするかどうかについて迷いはありませんでした。

我が家では、完全室内飼いを前提に猫氏達との生活を始めています。

完全室内飼いなら、外の猫との間に子猫が生まれる可能性は低い。

それなら避妊・去勢手術をしなくても良いのではないか。

そう考える方もいるかもしれません。

ただ、私は逆でした。

避妊・去勢手術を行わないことによるデメリットの方が大きい。

そう考えました。

発情。

性ホルモンに関連する行動。

生殖器に関係する病気。

将来的な健康への影響。

それらを考えた結果、五猫全猫に手術を受けさせました。

特にみゃあは、将来的な病気の予防も考えて避妊手術をしました

五猫のうち、女の子は五ニャン娘みゃあです。

みゃあは、保健所から譲り受けました。

そして、譲り受けてすぐの段階で避妊手術を行いました。

みゃあの避妊手術についても、私は迷いませんでした。

理由の一つが、将来的な病気の予防です。

避妊手術によって、卵巣や子宮に関係する病気を予防することにつながります。

また、猫の乳腺腫瘍には性ホルモンが関係すると考えられており、早期の避妊手術によって発生リスクが低下することが報告されています。

私は、みゃあに子猫を産ませる予定はありませんでした。

完全室内飼いです。

その状況で、卵巣や子宮を残すことによる将来的な病気のリスクを抱える必要があるのか。

私は、そう考えました。

もちろん、避妊手術は全身麻酔を伴う外科手術です。

リスクがゼロとは言えません。

身体にメスを入れることも事実です。

それでも私は、みゃあのこれから先の猫生を考え、避妊手術を選択しました。

手術後の五猫を見て「かわいそうなことをした」と感じたことはありません

Yahoo!知恵袋の質問には、

「手術をするのはかわいそうではないのでしょうか?」

という言葉がありました。

この部分については、人それぞれ感じ方が違うと思います。

手術後の猫を見る。

麻酔から覚めたばかり。

いつもより元気がない。

傷口がある。

そんな姿を見て、

「かわいそうなことをしたのではないか」

と感じる方がいても不思議ではありません。

では、私はどうだったのか。

全くありませんでした。

五猫全猫に避妊・去勢手術を受けさせましたが、手術後の姿を見て、かわいそうなことをしたと感じたことはありません。

冷たいと言われるかもしれません。

ただ、私は目の前の数日間だけを見て判断していませんでした。

これから先、十年。

十五年。

それ以上。

猫氏達と一緒に生活することを考えていました。

数日間の術後の状態だけではなく、その先の猫生まで含めて考えた結果です。

私にとって避妊・去勢手術は、猫氏達にかわいそうなことをするための手術ではありませんでした。

これから一緒に生活していくために必要だと判断した医療でした。

では、猫の避妊薬なら身体を切らずに済むのでは?

ここで、今回の質問の中心となる避妊薬について考えます。

猫の繁殖を抑制する方法には、外科的な避妊手術以外の方法も研究、使用されています。

ホルモンに作用する薬剤を使用し、発情や排卵などを抑制する方法です。

確かに、外科手術ではありません。

身体にメスを入れる必要もありません。

この部分だけを見れば、

「薬の方が猫への負担が少ない」

と感じるかもしれません。

しかし、私は今回改めて調べてみて、避妊薬を「手術をしなくて済む簡単な方法」として考えるべきではないと思いました。

猫の繁殖抑制に使用されるホルモン剤では、使用する薬剤、投与量、投与期間などによって副作用が問題になります。

獣医学の報告では、プロゲスチンと呼ばれるホルモン剤について、子宮の異常、乳腺への影響、糖代謝への影響などが指摘されています。

つまり、

「手術をしない=身体への負担がない」

ではありません。

身体を切らなくても、薬は身体の中で作用します。

この点を忘れてはいけないと思います。

「年間600~800円だから安い」だけでは判断できないと思う

今回のYahoo!知恵袋の質問では、避妊薬について、年間600~800円程度、10年間でも1万円以下という金額が書かれていました。

ただ、私は、この金額だけを見て避妊手術と比較することには違和感があります。

そもそも、どの薬剤を指しているのか。

猫に対してどのような投与方法を想定しているのか。

獣医師の診察や管理は必要ないのか。

何年間継続して使用する想定なのか。

副作用の確認はどうするのか。

これらが分からない状態で、

「10年間で1万円以下だから、手術より薬の方が良い」

とは、私は判断できません。

猫氏達の医療を、単純な購入価格だけで比較することはできないと思っています。

安いか。

高いか。

身体を切るか。

切らないか。

それだけではなく、長期間使用した時の身体への影響まで考える必要があります。

私は定期的に薬を与え続ける方が健康へのデメリットを心配します

では今、私が、

「安価な避妊薬があります。手術ではなく薬を選びますか?」

と聞かれたらどう答えるのか。

私は薬を選びません。

理由は、薬を定期的に与え続けること自体の方が、五猫の健康にとってデメリットが大きいのではないかと考えるからです。

もちろん、これは、

「猫に薬を飲ませることは全て悪い」

という意味ではありません。

病気になれば薬が必要です。

治療のために、長期間薬を飲み続ける必要がある猫もいます。

それは必要な医療です。

ただ、繁殖予定のない我が家の猫氏達について、避妊・去勢手術という選択肢がある中で、発情や繁殖を抑える目的で定期的に薬を与え続ける。

私は、その方法を選択しません。

一度の手術。

長期間の薬剤使用。

私は前者を選びました。

そして、今改めて選択を求められても、同じ判断をします。

避妊手術にもデメリットやリスクはあります

ここまで書くと、私が避妊手術にはデメリットがないと考えているように見えるかもしれません。

そうではありません。

避妊手術は外科手術です。

全身麻酔が必要です。

手術に伴う痛みもあります。

WSAVAの繁殖管理ガイドラインでも、外科的不妊手術には適切な疼痛管理が必要であり、手術前から術中、術後まで痛みを管理することが示されています。

また、避妊・去勢後は体重管理にも注意が必要になります。

だから、

「避妊手術は絶対安全だから、何も考えず全猫手術すれば良い」

という話ではありません。

猫の年齢。

健康状態。

既往歴。

繁殖予定。

飼育環境。

それぞれの猫によって条件は違います。

最終的には、獣医師と相談して判断する必要があります。

ただ、少なくとも私は、

「身体を切るからかわいそう」

という理由だけで避妊手術を否定することはありません。

五猫全猫に手術を受けさせた私の結論

猫の避妊手術はかわいそうなのか。

避妊薬の方が猫のためなのか。

私は、五猫全猫に保護直後、避妊・去勢手術を受けさせました。

その判断に迷いはありませんでした。

そして、手術後の五猫を見て、かわいそうなことをしたと感じたこともありません。

我が家は完全室内飼いです。

繁殖を予定していません。

その環境で、避妊・去勢手術を行わないことによるデメリットの方が大きいと私は判断しました。

特にみゃあについては、将来的な病気の予防という点も考えて避妊手術を選択しました。

今回、避妊薬について改めて調べました。

それでも私の考えは変わりません。

今、同じ選択を求められても、私は避妊・去勢手術を選びます。

薬が安いから。

身体を切らないから。

その二つだけで、猫にとって負担が少ない方法だとは判断できないからです。

猫氏達は、自分で治療方法を選ぶことができません。

私達飼い主が選択します。

だからこそ、目の前の「かわいそう」という感情だけではなく、その猫のこれから先の猫生まで考えて判断する必要がある。

五猫と生活してきた私は、そう考えています。

※本記事は、我が家の五猫との実体験と、公開されている獣医学情報をもとにした飼い主としての考えです。避妊・去勢手術や薬剤による繁殖管理については、猫の年齢や健康状態によって判断が異なるため、かかりつけの獣医師へ相談してください。

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