ギリギリだったんだと思う|三ニャン坊さんたとの出会い

ギリギリだったんだと思う|三ニャン坊さんたとの出会い 私と猫の日常

現在12歳の三ニャン坊さんた。

今では来客が来ると真っ先に隠れ、自分から甘えたい時だけ近寄ってくる猫になりました。

そんなさんたですが、出会った日のことは今でも鮮明に覚えています。

本当に、ギリギリだったんだと思います。

【写真】さんたとの出会いを振り返る

ギリギリだったんだと思う|三ニャン坊さんたとの出会い

真夏の猫屋敷での出来事

それはチビを迎え入れてから約2年後のことでした。

私は当時、仕事で電車移動をしていました。

会社の近くには、近所では有名な「猫屋敷」がありました。

出勤や外出から戻る際には、その前を通り、猫たちに挨拶をするのが日課になっていました。

その日も、お客様先から会社へ戻る途中でした。

アスファルトの照り返しが厳しい、とても暑い日でした。

雑巾のような子猫が飛び出してきた

猫屋敷の前に差し掛かった時でした。

突然、小さな子猫が飛び出してきました。

最初は本当に雑巾が飛んできたのかと思いました。

それくらいボロボロだったのです。

ガリガリに痩せていました。

肋骨も浮いていました。

後ろ足の毛も抜け落ち、地肌が見えていました。

そして、その子猫はヨロヨロと私の方へ歩いてきました。

私の足元でスリスリしてきた

子猫は私の足元まで来ると、スリスリしてきました。

今思い出しても胸が苦しくなります。

助けを求めていたのかもしれません。

偶然だったのかもしれません。

でも、その時の私にはそう感じました。

「このままには出来ない」

そう思いました。

その瞬間の写真が残っています。

保護前のさんた

妻へSOS

しかし、その時は昼過ぎ。

私はまだ仕事中でした。

すぐに自宅へ連れて帰ることは出来ません。

そこで妻へ電話しました。

ですが妻は基本的に電話に出ません。

案の定、この日も出ませんでした。

仕方なくメールを送りました。

「猫屋敷に、保護しなくちゃならない子猫が居るので、保護ヨロシク!!」

その一文だけで妻には伝わりました。

妻はケージを持ち、自宅からタクシーで現場へ向かったそうです。

妻のハートを射抜いた瞬間

妻が到着した時。

さんたは空になった器をペロリと舐めていたそうです。

お腹が空いていたのでしょう。

その姿を見た瞬間、妻のハートは完全に射抜かれたそうです。

後から聞いても、その時のことは今でも忘れられないと言っています。

里親が決まったはずでした

実は当時、私たちには暗黙のルールがありました。

人間二人で責任を持って暮らせるのは二猫まで。

クロとチビがいたので、さんたは里親募集を行っていました。

病院で検査を受け、治療もしながら、新しい家族を探していたのです。

そして保護から1週間ほどで里親希望者が見つかりました。

優しそうなご家族でした。

私は妻へ報告しました。

すると返事は、

「ふぅ〜ん」

だけでした。

結局、手放せませんでした

その日の夜。

改めて里親の話をすると、妻は明らかに不機嫌でした。

シャクレ顔でモゴモゴしています。

その時点で答えは決まっていたのでしょう。

結局、さんたは我が家の家族になりました。

クロ。

チビ。

そして、さんた。

我が家にとって三ニャン坊だったこと。

クロ、チビ、と続く響き。

その語呂の良さから「さんた」と名付けました。

【写真】我が家に迎え入れた頃のさんた

保護直後のさんた

この頃はまだ小さく、今の警戒心の強い姿は想像できませんでした。

でも、この時から既に生きることに必死だったのかもしれません。

当時のことはショート動画でも紹介しています

現在のさんた

現在のさんたは12歳になりました。

来客が来ると隠れます。

抱っこも苦手です。

でも、自分が甘えたい時は自分から寄ってきます。

そんな現在のさんたについては、こちらの記事でも紹介しています。

警戒心が強い猫。でも甘えん坊|三ニャン坊さんたについて

12歳さんたの飲水量増加で受診した話

あの日のスリスリが忘れられない

もしあの日、猫屋敷の前を通らなかったら。

もしさんたが私の足元へ来なかったら。

もし妻がタクシーで駆け付けなかったら。

今のさんたとの暮らしはありませんでした。

クロ、チビに続いて家族になった三ニャン坊。

あの日、ヨロヨロと歩いてきて私の足元へスリスリしてきた小さな子猫は、今も我が家の大切な家族です。

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