一猫が旅立つと多頭飼いの猫同士の関係は変わる?チビがいなくなった我が家で起きた変化

一猫が旅立つと多頭飼いの猫同士の関係は変わる?チビがいなくなった我が家で起きた変化 猫の多頭飼い
一猫が旅立つと多頭飼いの猫同士の関係は変わる?チビがいなくなった我が家で起きた変化

多頭飼いをしている家庭で、一猫が旅立ったとき。

残された猫たちの関係も変わるのでしょうか。

我が家には五猫がいます。

その中でも、長ニャン坊クロと次ニャン坊チビは、本当の兄弟のような関係でした。

保護した日時も場所も違います。

血のつながった兄弟でもありません。

それなのに、一緒に寝て、一緒に遊び、アログルーミングをする。

クロとチビは、いつもワンセット。

そんな二猫でした。

そのチビが2023年9月2日に旅立ちました。

一猫がいなくなれば、残された猫たちの生活も変わります。

我が家でも、チビが旅立ったあと、それまでとは少し違う五猫の関係が見えるようになりました。

今回は、チビが旅立つ少し前から、その後に我が家で起きた猫たちの変化について書いてみようと思います。

クロとチビは、本当の兄弟のような二猫でした

クロとチビは、いつも一緒にいました。

寝るときも一緒。

遊ぶときも一緒。

お互いに毛づくろいをするアログルーミングも頻繁にしていました。

特に印象に残っているのが、二猫で遊んでいるときのクロです。

クロは本当に優しい猫です。

一緒に遊んでいてチビが夢中になってくると、自分が遊び続けるのではなく、チビに譲ってあげるようなことがありました。

クロが一歩引いて、チビが夢中になって遊ぶ。

そんな二猫の姿を何度も見てきました。

どちらかが無理に相手に合わせているようには見えませんでした。

一緒にいることが当たり前。

私には、そんな関係に見えていました。

旅立つ前、チビがいつもと違う行動をするようになった

チビが旅立つ少し前のことです。

それまでのチビは、妻の部屋で過ごしていることが比較的多い猫でした。

ところが、ある時を境に行動が変わりました。

我が家のいろいろな部屋へ行き、それぞれの場所でしばらく過ごすようになったのです。

一つの部屋だけではありません。

あちらの部屋で過ごしたかと思えば、別の部屋でも過ごす。

それまでとは違う行動でした。

なぜチビがそんな行動をしていたのか。

本当の理由は分かりません。

ただ、今になって振り返ると、私にはどうしてもこう思えてしまいます。

まるで家中に、自分がここにいた痕跡やニオイを残していたようだった。

そして、いつも一緒だったクロが、チビがいなくなったあと、どの部屋にいてもチビを感じられるようにしていたのではないか。

もちろん、それは私がそう感じているだけです。

チビが本当にそんなことを考えていたのかは分かりません。

でも、長年クロとチビを見てきた私には、あのときのチビの行動が今でも強く残っています。

チビが旅立ったあと、クロに大きな変化はありませんでした

ずっと一緒だったチビがいなくなったのだから、クロの生活も大きく変わるのではないか。

私はそう思っていました。

ところが、チビが旅立ったあと、クロには私が分かるほどの大きな変化はありませんでした。

もちろん、猫の気持ちをすべて人間が理解できるわけではありません。

クロなりに何かを感じていたのかもしれません。

それでも、食事や普段の生活を含め、私から見て明らかに大きく変わったという印象はありませんでした。

そんなクロを見ながら、私は時々思います。

チビが旅立つ前、いろいろな部屋で過ごしていたこと。

あれは、後に残るクロのためだったのかな、と。

どの部屋へ行っても、そこにはチビのニオイが残っていたのかもしれない。

確かめる方法はありません。

それでも私にとっては、クロに大きな変化が見られなかったことと、旅立つ前のチビの不思議な行動が、どこかでつながっているように感じています。

しばらくすると、たかんぼがクロのそばで寝るようになった

そして、チビが旅立って少し経った頃。

もう一つ、我が家に変化が起きました。

四ニャン坊たかんぼが、クロのそばで寝るようになったのです。

最初の頃は、クロも少し嫌がっているような素振りを見せていました。

長い間、クロのそばにいたのはチビでした。

そこへ今度は、たかんぼがやって来る。

クロにとっても、最初は少し戸惑いがあったのかもしれません。

ところが、それもしばらくすると変わりました。

一緒に寝る。

そして、お互いにアログルーミングをする。

かつてクロとチビの間でよく見ていた光景を、今度はクロとたかんぼの間でも見るようになりました。

私には「チビがたかんぼにお願いした」ように思えてしまう

チビが旅立ったあとに、たかんぼがクロのそばで寝るようになった。

これも偶然なのかもしれません。

猫同士でそんな約束をしたという証拠など、もちろんありません。

でも、私はどうしても思ってしまいます。

「僕がいなくなったら、クロが寂しくないように一緒に寝てあげて」

チビがたかんぼに、そうお願いしていったんじゃないかな、と。

さらに不思議なのが、チビとたかんぼの毛柄が似ていることです。

クロの隣で寝ているたかんぼを見ると、一瞬、昔のクロとチビの姿が重なることがあります。

私は勝手に、

「たかんぼがチビの遺言を守ってくれている」

と思っています。

本当のところは分かりません。

でも、猫と長く暮らしていると、科学的に説明できることだけでは表せないような出来事を、飼い主なりの意味で受け止めたくなることがあります。

私にとって、クロとたかんぼの現在の関係は、その一つです。

チビがいなくなって変わったのは、クロとの関係だけではありません

振り返ってみると、チビがいた頃の我が家では、良い意味でチビが猫たちの中心にいたように思います。

たとえば、チビがさんたにちょっかいを出す。

そして私が、チビを叱る。

そんな場面がありました。

ところがチビが旅立ってからは、その立ち位置にも変化を感じるようになりました。

今では、さんたが五猫の中で一番幅をきかせているように見えます。

さんたがほかの猫にちょっかいを出して、今度は私がさんたを叱る。

そんなことが以前より増えました。

誰かが「次は自分が中心になろう」と考えているわけではないでしょう。

それでも、一猫がいなくなったことで、残された猫同士の距離や立ち位置に変化が生まれたように、私には見えています。

同じ家に暮らしていても、猫同士の関係はそれぞれ違う

現在の猫たちを見ても、関係は一様ではありません。

さんたとたかんぼは、一緒に遊ぶことが比較的多い二猫です。

寒くなれば、二猫で猫団子になることもあります。

一方、みゃあはたかんぼを警戒することも比較的多くあります。

それでも、時には諦めたように一緒に寝ています。

そして、さんたとみゃあのように、長年一緒に暮らしていても距離が必要な二猫もいます。

同じ家で、同じ猫たちと暮らしていても、

「誰とでも同じ関係」にはならない。

それが、五猫を長年見てきて感じていることです。

多頭飼いでは、猫同士の関係もずっと同じではない

猫同士の相性というと、つい「仲が良い」「仲が悪い」という二つで考えてしまいがちです。

でも我が家では、それだけでは説明できません。

クロとチビのように、ずっと一緒だった二猫。

チビが旅立ったあと、クロのそばへ行くようになったたかんぼ。

一緒に遊ぶことが多い、さんたとたかんぼ。

警戒することがあっても、時には一緒に寝る、みゃあとたかんぼ。

そして、今でも距離が必要な、さんたとみゃあ。

猫同士の関係は、組み合わせによって違い、年月や出来事によって変化することもある。

少なくとも、我が家の五猫を見ているとそう感じます。

「今の関係」だけを見て決めつけなくてもいいのかもしれません

多頭飼いをしていると、

「どうしてこの二猫は一緒に寝ないんだろう」

「ほかの猫とは遊ぶのに、なぜこの猫とは遊ばないんだろう」

と気になることがあります。

でも、クロとたかんぼのように、あとから関係が変わることもありました。

反対に、さんたとみゃあのように、長い年月が経っても一定の距離を必要とする関係もあります。

だから私は、すべての猫を同じ関係にしようとは思わなくなりました。

今、その猫が誰とどんな距離を選んでいるのか。

そして、その関係に何か変化が起きていないか。

人間側が決めつけるのではなく、猫たち自身の関係を見続ける。

五猫との生活では、それを大切にしています。

五猫それぞれの距離を、そのまま受け入れて暮らしています

前回の記事では、五猫それぞれが自分で選んだ居場所について紹介しました。

誰と一緒にいたいのか、一猫でいたいのか。

猫自身が距離を選べることも、我が家では大切にしています。

また、さんたとみゃあのように、長年一緒に暮らしても仲が良いとはいえない二猫との生活については、第1回で詳しく書いています。

チビが旅立ったことで、我が家からチビの存在がなくなったとは、私は思っていません。

クロのそばで眠るたかんぼを見るたびに、チビのことを思い出します。

そして今も五猫の関係の中に、チビが残していったものがあるように感じています。

一猫との別れで終わるのではなく、その後も残された猫たちの関係は続いていく。

それも、多頭飼いを長く続けてきた我が家で知ったことの一つです。

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