我が家の四ニャン坊、たかんぼ。
現在は12歳になり、五猫の中でも一番空気を読む猫だと感じています。
ですが、たかんぼは我が家で直接保護した猫ではありません。
妻の実家で6年ほど暮らしたあと、2020年6月7日から我が家の一員になりました。
今回は、妻の回想をもとに、たかんぼとの出会いを振り返ります。
【写真】我が家に来る直前のたかんぼ

2014年9月、妻の帰省中の出来事
たかんぼとの出会いは、2014年9月のことでした。
妻は土日を合わせて4連休を作り、実家へ帰省していました。
東京へ戻る前日、地元のお土産などを段ボールにまとめ、宅急便の荷物を出しに行った時のことです。
そこで、たかんぼに出会いました。
河原からついてきた子猫
宅配営業所の従業員の女性が、困った様子で話してくれたそうです。
「出勤途中、河原を通ったらこの子がいて、職場までニャーニャー言いながらついてきちゃったの」
視線の先には、荷物を送るために伝票を書いているおばあちゃんの肩によじ登り、猛烈に自己主張しているキジシロの子猫がいました。
まだ生後1か月くらいの子猫。
それなのに、人を怖がる様子はまったくなかったそうです。
おばあちゃんが苦笑いしながら、
「困ったねぇ。そんなにくっついてこられても、連れて帰ってあげられないよ」
と言うと、今度は妻と目が合い、妻の方へ駆け寄ってきました。
「私が連れていっていい?」
妻の実家では、義母が3か月ほど前に、保健所から殺処分寸前だった姉妹猫を引き取ったばかりでした。
それでも、目の前の子猫があまりにも必死で、かわいくて、妻は咄嗟に思ったそうです。
もう一猫、母に面倒を見てもらえないだろうか、と。
そして宅配営業所の従業員の方に言いました。
「誰も連れて帰らないなら、私が連れていっていい?」
すると、少し待ってほしいと言われたそうです。
従業員の方のお子さんが、その子猫を見に来るとのことでした。
小さな命をどうするのか
しばらくして、小学校低学年くらいの子が来て、
「わぁー、かわいい!」
と数分間触って帰っていったそうです。
かわいいから見に来る。
それ自体は自然なことかもしれません。
でも、その先にある小さな命を誰が守るのか。
妻はそこで小さな苛立ちも覚えたそうです。
子どもが帰ったあと、従業員の方は、
「はい、お願いします」
と子猫を妻に手渡しました。
妻は「お任せください」と受け取り、実家の母のもとへ連れて帰りました。
義母の家族になった日
義母は最初、
「ええぇ。もう2匹いるのに……」
と言ったそうです。
それでも、その子猫は人間を怖がらず、義母の膝にもよじ登り、まるで「オレを見ろ」と言っているようにアピールしました。
その姿を見た義母は、こう言ってくれたそうです。
「誰かに捨てられて、でも、必死で生きようと、通りかかる人みんなに食らいついてきたんだろうねぇ。生き強いねぇ。もう安心しなさい」
こうして、たかんぼは妻の実家で暮らすことになりました。
たかんぼという名前
名前の「たかんぼ」は、妻の幼少期、おとなりに住んでいた優しいおばあちゃんが、歳の離れた妻の弟さんを呼ぶ時の愛称だったそうです。
その響きがそのまま、たかんぼの名前になりました。
一度聞いたら忘れない名前。
今では、たかんぼ以外には考えられない名前です。
6年後、我が家へ
たかんぼは妻の実家で6年ほど暮らしました。
しかし、義母も徐々に高齢になり、人間一人と猫三猫での生活が身体的にきつくなってきました。
そこで、2020年6月7日から、たかんぼは我が家の一員になりました。
義母は、たかんぼとお別れする時も笑顔で、こう言っていたそうです。
「拾いの親から、育ての親に、そしてまた拾いの親に。本当にこの子は捨て猫から自力で幸せを勝ち取ってきた。幸せになれる一握りの猫だよ」
この言葉は、たかんぼという猫をよく表していると思います。
自分で幸せをつかんだ猫
たかんぼは、河原にいた子猫でした。
でも、ただ待っていたわけではありません。
人についていき、営業所まで行き、おばあちゃんの肩によじ登り、妻にも駆け寄りました。
そして義母に大切に育てられ、6年後に我が家へ来ました。
今のたかんぼを見ていると、あの時からきっと「生きる力」が強い猫だったのだと思います。
我が家では、空気を読む猫として過ごしているたかんぼ。
その性格については、こちらの記事でも書いています。
出会い方はそれぞれ違う
クロは2010年の体育の日に、私が胸ポケットに入れて連れて帰りました。
2010年体育の日、クロとの出会い|五猫との暮らしはここから始まった
チビは2012年の豪雨の日、妻が保護しました。
2012年の豪雨の日に出会った猫|11年間一緒に暮らしたチビとの思い出
さんたは真夏の猫屋敷で、ギリギリの状態で私にスリスリしてきました。
そしてたかんぼは、妻の実家で6年過ごしたあと、我が家の四ニャン坊になりました。
出会い方はそれぞれ違います。
でも、どの出会いも今の我が家につながっています。
まとめ|たかんぼは幸せを選び取った猫
たかんぼとの出会いは、私自身が直接その場で見たものではありません。
妻の回想をもとに知った出会いです。
それでも、今のたかんぼを見ていると分かる気がします。
この子は、自分で人を選び、自分で生きる場所をつかんできた猫なのだと。
河原から営業所へ。
営業所から義母の家へ。
そして義母の家から我が家へ。
四ニャン坊たかんぼは、そうやって少しずつ家族を増やしてきました。
今では我が家に欠かせない、大切な一猫です。



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