我が家では五猫と暮らしています。
クロ、チビ、さんた、たかんぼ、みゃあ。
五猫それぞれ毛色も模様も違いますが、実は我が家には茶トラ猫が一猫もいません。
そんな私がYouTubeを見ていたところ、「茶トラ猫の面白い雑学」を紹介している動画を見つけました。
そこで紹介されていたのが、次の5つです。
- 甘えん坊な性格の子が多い
- オスが多い
- 他の毛柄より体が大きい?
- 九州に多かった
- そばかすができやすい
五猫と長く暮らしている私でも、知らなかった話がいくつもありました。
特に気になったのが、
「本当に茶トラだから、そうなるの?」
ということ。
そこで今回は、この5つの話について一つずつ調べてみることにしました。
先に結論を書くと、遺伝的な理由を説明できる特徴もあれば、茶トラだから必ずそうなるとは言えないものもありました。
そもそも「茶トラ猫」とは?
茶トラとは、明るい茶色やオレンジ色をベースに、濃い色の縞模様が入った猫のことです。
英語では「レッド・マッカレル・タビー」などと呼ばれます。
「茶トラ」という猫種が存在するわけではなく、あくまで猫の毛色・模様を表す呼び方です。
そのため、同じ茶トラでも体格や顔立ち、そして性格には当然個体差があります。
①茶トラ猫は甘えん坊な性格の子が多い?
YouTube動画で最初に紹介されていたのが、
「茶トラには甘えん坊な性格の子が多い」
という話でした。
茶トラについて調べると、「甘えん坊」「人懐っこい」「おおらか」といった性格として紹介されていることがあります。
ただし、ここは注意して考えたいところです。
猫の性格は、毛色だけで決まるものではありません。
生まれ持った性格だけでなく、母猫や兄弟猫と過ごした期間、人間との接触、育った環境など、さまざまな要素が関係します。
これは、我が家の五猫を見ていても強く感じます。
クロ、チビ、さんた、たかんぼ、みゃあ。
全猫が元野良ですが、性格は驚くほど違います。
抱っこが苦手な猫。
私にべったりな猫。
猫同士の喧嘩を気にする猫。
寝る前になると甘えてくる猫。
同じ家で長年暮らしていても、それぞれ全く違います。
そのため、
「茶トラ=必ず甘えん坊」
と考えるのは少し違うのではないか、と私は思います。
②茶トラ猫にはオスが多い?
これは単なるイメージではありません。
茶トラには、メスよりオスが多いとされています。
その理由は、茶色の毛を作る遺伝子と性染色体との関係にあります。
猫の性別を決める染色体は、基本的にオスがXY、メスがXXです。
そして、オレンジ色の毛に関係する遺伝子はX染色体上にあります。
オスはX染色体を一つしか持たないため、そのX染色体がオレンジ色になる遺伝子を持っていれば、茶系の毛色として現れやすくなります。
一方、メスはX染色体を二つ持っているため、全身を茶色にするには条件が増えます。
この遺伝の仕組みによって、茶トラではオスの割合が高くなると考えられています。
「なぜか茶トラには男の子が多い」
というのは、単なる偶然ではなかったのですね。
③茶トラ猫は他の毛柄より体が大きい?
これも興味深い話でした。
ただし、
「茶トラという毛色だから体が大きくなる」
と考えるのは適切ではなさそうです。
先ほど紹介したように、茶トラにはオスが多いという特徴があります。
一般的に猫は、メスよりオスの方が大きな体格になる傾向があります。
つまり、
茶トラにはオスが多い。
↓
オスは比較的大きくなりやすい。
↓
結果として「茶トラには大きな猫が多い」と感じやすい。
ということです。
毛色そのものが猫を大きくしているというより、茶トラにオスが多いことが関係していると考えた方が分かりやすそうです。
④茶トラ猫は九州に多かった?
今回、私が一番「本当なの?」と思ったのが、この話です。
動画では「九州に多かった」という内容が紹介されていました。
そこで調べてみましたが、私が確認した範囲では、
「茶トラ猫は九州に多かった」と断定できるだけの信頼できる資料を確認することができませんでした。
地域によって暮らしている猫の毛色に偏りが生じる可能性はあると思います。
特定の地域で同じ毛色の猫同士が繁殖を続ければ、その地域で特定の毛色が多くなることも考えられます。
しかし、それと「茶トラは九州に多かった」という話が同じなのかは別問題です。
面白い雑学ではありますが、根拠を確認できない以上、この記事では「事実」として紹介することは控えたいと思います。
猫について調べていると、こうした「よく言われているけれど、出典が分からない話」に出会うことがあります。
今回も、その一つなのかもしれません。
⑤茶トラ猫はそばかすができやすい?
最後は、
「茶トラ猫には、そばかすができやすい」
という話です。
これは、なかなか興味深い特徴でした。
茶トラなどオレンジ色の毛を持つ猫では、鼻や唇、まぶたなどに黒や茶色の小さな斑点が現れることがあります。
これは「レンチゴ」と呼ばれる色素沈着です。
人間の感覚では、見た目が「そばかす」のように見えることがあります。
レンチゴ自体は、平らな色素斑として現れ、一般的にはそれ自体が前がん病変というものではありません。
ただし、猫の鼻や口元などに今までなかった変化を見つけた場合、飼い主だけで「これはレンチゴだから大丈夫」と決めつけないことも大切だと思います。
盛り上がっている。
出血している。
急に大きくなった。
猫自身が気にしている。
こうした変化があれば、別の原因も考えられます。
我が家でも猫の体に普段と違うものを見つけた時には、必要に応じて動物病院で診てもらうようにしています。
調べて分かった「茶トラ猫の5つの特徴」
今回、YouTube動画をきっかけに茶トラ猫について調べてみました。
5つの話を整理すると、私は次のように受け取りました。
| よく聞く特徴 | 調べてみた結果 |
|---|---|
| 甘えん坊が多い | よく言われるが、性格には個体差が大きい |
| オスが多い | 遺伝的な理由がある |
| 体が大きい | オスが多いことが影響している可能性がある |
| 九州に多かった | 今回確認した範囲では明確な根拠を確認できなかった |
| そばかすができやすい | オレンジ色の猫ではレンチゴがよく見られる |
我が家に茶トラはいないけれど、猫の毛色を調べるのは面白い
我が家には五猫います。
しかし、茶トラ猫はいません。
そのため私は、茶トラと実際に暮らした経験から「茶トラはこんな猫ですよ」と語ることはできません。
だからこそ今回は、動画で知った5つの話をそのまま信じるのではなく、本当なのかを調べてみました。
すると、オスが多い理由には遺伝が関係していたり、「そばかす」に見えるものにも名前があったりと、知らなかったことがたくさんありました。
一方で、性格については簡単に毛色だけで判断できないことも分かります。
これは五猫と暮らしている私自身も、とても納得できるところです。
猫は、一猫一猫違います。
毛色が同じでも性格まで同じになるわけではありません。
「茶トラだから甘えん坊なはず」
ではなく、
「この猫は、どんな性格なんだろう?」
と、その猫自身を見てあげることの方が大切なのではないでしょうか。
まとめ|茶トラ猫には遺伝で説明できる特徴もありました
YouTubeで偶然見つけた「茶トラ猫の面白い雑学」。
最初は軽い気持ちで見ていましたが、調べてみると、猫の毛色と遺伝の関係までつながっていました。
特に「茶トラにはオスが多い」という話には、きちんと理由があります。
また、鼻や唇などに現れる「そばかす」のようなレンチゴも、オレンジ色の猫でよく見られる特徴でした。
その一方で、「甘えん坊」「九州に多かった」といった話については、同じように断定することはできません。
猫の雑学は面白いですが、
「よく聞く話」と「根拠を確認できる話」は分けて考える。
今回調べてみて、それも大切だと感じました。
そして何より、毛色や模様だけでは分からない一猫一猫の違いこそが、猫と暮らす面白さなのだと思います。


