猫が眠っている姿を見ていると、足や顔が突然ピクピクと動くことがあります。
人間と同じように夢を見ていて、夢の中の出来事に反応しているのでしょうか。
それとも、けいれんや発作など、何らかの病気を疑うべきなのでしょうか。
我が家の16歳になる長ニャン坊クロも、眠っている時に足をピクピクと動かすことがあります。
一回の動きは数秒程度。
ピクピクしたあともクロはそのまま眠り続け、起きたあとの様子にも、今のところ異常は感じられません。
起きている時には、同じような動きは見られません。
それでも最近、以前よりピクピクする頻度が増えてきたように感じます。
クロは16歳の高齢猫です。
「夢を見ているだけ」と考えてよいのか、それとも年齢や病気が関係しているのか。
気になったため、猫の睡眠中に見られる動きと、発作を疑う場合の違いについて調べました。
現在クロに見られる「ピクピク」の様子
まず、現在クロに見られる動きを整理します。
| 確認した項目 | クロの様子 |
|---|---|
| 動く場所 | 足が多い |
| 続く時間 | 数秒程度 |
| 起きている時 | 同じ動きは見られない |
| ピクピクしたあと | そのまま眠り続ける |
| 起きたあとの様子 | 普段と変わらない |
| 激しく足を動かす | 見られない |
| よだれ | 見られない |
| 排尿・排便 | 見られない |
| 鳴き声 | 見られない |
| 意識や反応の異常 | 今のところ感じられない |
クロの場合、現在確認できているのは、眠っている時に足が数秒間ピクピクすることです。
全身を激しく動かしたり、起きたあとに混乱したりする様子はありません。
この違いは、獣医師へ相談するときにも伝えられるように記録しておきたいと思います。
猫も人間のように夢を見るの?
猫の睡眠にも、人間と同じようにREM睡眠とノンREM睡眠があります。
REM睡眠中は、脳が活動している一方で、身体は深く休んでいる状態です。
この時に、猫の足、耳、ひげ、顔、しっぽなどが小さく動くことがあります。
猫が夢を見ている可能性はあると考えられています。
しかし、眠っている猫の足が動いているからといって、「走っている夢を見ている」など、夢の内容まで判断することはできません。
そのため、クロの足がピクピクすることについても、夢への反応だと断定はできません。
睡眠の段階に伴って起きる、自然な身体の動きである可能性もあります。
睡眠中の自然なピクつきに見られる特徴
睡眠中の自然な動きでは、次のような様子が見られることがあります。
- 足先が小さく動く
- ひげや耳がピクピクする
- まぶたや口元が少し動く
- しっぽがわずかに動く
- 短い時間で動きが収まる
- そのまま眠り続ける
- 目覚めたあとは普段どおりに行動する
現在のクロは、足が数秒程度ピクピクしたあとも眠り続けています。
起きたあとの食事、歩き方、反応などにも、今のところ明らかな異常は感じていません。
この様子だけを見ると、一般的に紹介されている睡眠中の小さな動きと共通する部分があります。
ただし、見た目だけで正常か病気かを確定することはできません。
発作の場合にはどのような動きが見られる?
猫の発作では、全身に症状が出る場合と、身体の一部に症状が出る場合があります。
全身に起きる発作では、次のような様子が見られることがあります。
- 突然倒れる
- 身体や足が硬直する
- 足を走るように激しく動かす
- 呼びかけに反応しなくなる
- よだれが出る
- 排尿や排便を伴う
- 頭や身体を大きく反らす
発作が終わったあとに、ぼんやりする、歩き回る、普段と違う鳴き方をするなどの変化が現れる場合もあります。
一方、部分発作では、身体の一部だけが動くこともあります。
片側の顔や足だけが繰り返し動く場合もあるため、「全身ではないから発作ではない」とは言い切れません。
また、発作は寝ている時だけでなく、眠りに入る時や目覚める時に起こる場合もあるとされています。
クロの様子は発作に当てはまるのか
現在のクロには、次のような状態は見られていません。
- 全身の激しいけいれん
- 身体の硬直
- よだれ
- 排尿や排便
- 激しい鳴き声
- 目覚めたあとの混乱
- 起きている時のピクつき
足が数秒ピクピクしたあとも眠り続け、目覚めたあとは普段どおりです。
そのため、現在確認できている特徴だけなら、典型的な全身発作の様子とは異なります。
ただし、この記事だけでクロの動きを「病気ではない」と判断することはできません。
私が気になっているのは、一回の動き方よりも、以前より頻度が増えたように感じることです。
16歳だから増えたと考えてよいのか
クロは16歳の高齢猫です。
年齢を重ねることで、睡眠時間や普段の行動が変化することはあります。
しかし、高齢猫に起きた変化を、すべて「年齢のせい」で終わらせるべきではないと考えています。
高齢猫では、若い猫よりもさまざまな病気が起きやすくなります。
これまで見られなかった行動が始まった場合や、以前からある動きの頻度が変わった場合は、その変化を記録しておくことが大切です。
クロについても、睡眠中の動きだけでなく、食欲、歩き方、排泄、呼びかけへの反応など、普段の様子と合わせて見ていきます。
クロが高い場所へ上らなくなったと感じた時の変化については、次の記事で紹介しています。
シニア猫が高い場所に上らなくなった|16歳クロの変化と我が家の対策
動画がなくても、これから記録しておきたいこと
現時点では、クロがピクピクしている動画を撮影できていません。
動きが数秒で終わってしまうため、気づいてからスマートフォンを用意しても間に合わないことがあります。
それでも、今後同じ動きが見られた時には、可能であれば動画を撮影したいと思っています。
動物病院へ相談する場合、短い動画でも、動き方を説明する材料になります。
動画が撮れない場合は、次の内容を記録します。
- ピクピクした日と時間
- 眠り始めてからどのくらいだったか
- 動いた身体の場所
- 左右どちらの足だったか
- 一回の動きが何秒続いたか
- 一日に何回見られたか
- 起こした場合に普段どおり反応するか
- 起きたあとの歩き方や行動
- 食欲や排泄に変化がないか
特に「以前より増えた気がする」という感覚は、そのままでは獣医師に伝えにくい部分です。
一週間に何回、何秒程度見られたのかを記録すれば、頻度が本当に増えているのか確認しやすくなります。
動物病院へ相談したい変化
睡眠中のピクつきについて、次のような変化があれば、早めに動物病院へ相談します。
- ピクつく時間が以前より長くなった
- 回数や動きの強さが明らかに増えた
- 起きている時にも同じ動きが出る
- いつも身体の同じ側だけが動く
- 呼びかけや周囲の音に反応しない
- 立ち上がった時にふらつく
- 歩き方やバランスが変わった
- 食欲や排泄に変化が出た
- 性格や普段の行動が変わった
- 目覚めたあとに混乱している
クロの場合は、現在のところ睡眠中に数秒間だけで、起きたあとは普段どおりです。
しかし、頻度が増えたように感じていることと、16歳であることから、今後動画を撮影できれば、かかりつけの動物病院で相談するつもりです。
すぐに動物病院へ連絡したい状態
次のような場合は、睡眠中の自然な動きとして様子を見るのではなく、動物病院へ連絡する必要があります。
- 全身の激しいけいれんが続く
- 身体が硬直して反応しない
- 発作と思われる動きが5分以上続く
- 短時間に何度も繰り返す
- 呼吸の状態がおかしい
- けいれん後も意識や行動が戻らない
- 立てない、歩けない、バランスを崩す
発作と思われる動きが起きた時は、猫の身体を強く押さえつけたり、口の中へ手を入れたりしません。
周囲の物を移動して猫がぶつからないようにし、動きが始まってからの時間を確認します。
安全に撮影できる場合は動画を残し、動物病院へ見せられるようにします。
まとめ|夢の可能性はあるが、頻度の変化は記録する
猫が寝ている時に足やひげを小さくピクピク動かすことは、REM睡眠に伴う自然な動きとして見られる場合があります。
猫が夢を見ている可能性もありますが、動いている姿だけで夢の内容や原因を断定することはできません。
16歳のクロの場合、足が数秒ピクピクしたあとも、そのまま眠り続けます。
起きている時には同じ動きはなく、目覚めたあとの様子にも、今のところ異常は感じられません。
典型的な全身発作で見られる、硬直、激しい足の動き、よだれ、排尿、起きたあとの混乱なども確認していません。
一方で、以前より頻度が増えてきたように感じています。
高齢だから仕方がないと決めつけず、今後は回数や動く場所、続いた時間を記録し、できれば動画を撮影します。
睡眠中のピクつきがすべて病気とは限りません。
それでも、普段と違う変化に気づいた時、その変化を記録して獣医師へ伝えられるようにすることが、16歳のクロと暮らす私にできる対応だと思っています。
参考にした情報
- VCA Animal Hospitals「Seizures and Epilepsy in Cats」
- Cornell Feline Health Center「The Special Needs of the Senior Cat」
- Cornell Feline Health Center「Neurological Disorders」
- Purina「Why Do Cats Twitch in Their Sleep?」
この記事は、我が家のクロに見られた様子と、公開されている獣医療情報を基にまとめたものです。個別の診断を行うものではありません。猫の動きや体調に不安がある場合は、動物病院へ相談してください。


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